勤労感謝の日
今日は勤労感謝の日。昔の新嘗祭。もともと、この日には神々に新米を供えて、それを天皇が食して今年の収穫を感謝する。お米を代表として、さまざまな農産物の収穫出来るのも、健康な身体とその勤労があればこそである。
戦前の新嘗祭には、宗教的な色彩が色濃かったけれども、戦後のGHQによる日本文化の改造政策によって、「勤労感謝の日」と改められた。しかし、いったい誰に感謝するというのか。「勤労感謝の日」には日本の伝統文化とのつながりを意識させるものはない。
この祭日のネーミングには、明らかにアメリカでの感謝祭の影響がある。アメリカでは11月の第4木曜日に、収穫を神に感謝して七面鳥などのご馳走を食べる。また、9 月の第1月曜日のLabor Dayとしての労働祭は、労働に感謝するヨーロッパのメーデーの名残もある。
上の写真は、山の畑の収穫祭に出向く途中に見かけた。民家の軒先に飾られた日の丸の美しい旗。最近では国民の祝祭日に日の丸を飾る風習はほとんど廃れている。