朝より回って 日日 春衣を典す
毎日江頭 醉を盡して歸る
酒債尋常 行く處に有り
人生七十 古來稀なり
花を穿つ蛺蝶 深深として見え
水に點ずる蜻蜓 款款として飛ぶ
傳語す風光 共に流轉し
暫時相賞して 相違うこと莫れと
きょくこう
ちょうよりかえって ひび しゅんいをてんす
まいにちこうとう よいをつくしてかえる
しゅさいじんじょう ゆくところにあり
じんせいしちじゅう こらいまれなり
はなをうがつきょうちょう しんしんとしてみえ
みずにてんずるせいてい かんかんとしてとぶ
でんごすふうこう ともにるてんし
ざんじあいしょうして あいたごうことなかれと
曲江 杜甫作--朱賜文(台灣語)吟唱
朝 囘 日 日 典 春 衣 役所から戻ってくるといつものように春の衣を質に入れ
毎 日 江 頭 盡 醉 歸 毎日を曲江の川辺で酔い尽くしてから帰る
酒 債 尋 常 行 處 有 酒代の付けは当たり前で至る所にある
人 生 七 十 古 來 稀 人は生きても七十年は昔から稀である
穿 花 蛺 蝶 深 深 見 蜜を吸うアゲハ蝶は花の奥深くに見える
點 水 蜻 蜓 款 款 飛 水面に波紋を起こしてトンボたちは楽しげに飛んでいる
傳 語 風 光 共 流 轉 皆に言伝てて欲しい。美しい自然も人も果敢ないものだから
暫 時 相 賞 莫 相 違 しばしの間だけでもお互い仲違いしないで共に愛でようと
(かなり主観的な訳です。下記のサイトなどをご参考に正確なご理解を。杜甫の生きた時代もそれなりに大変だったようです。)
曲江 - 中国の漢詩 - 漢詩・詩歌紹介 - [学ぶ] - 関西吟詩文化協会 https://is.gd/KKGnFR
杜甫 曲江 詩詞世界 碇豊長の詩詞:漢詩 dufu https://is.gd/wn7nyu
杜甫 - Wikipedia https://is.gd/OPZGkP