美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

ホルモン・内分泌疾患(内科)2

2008-01-21 11:10:49 | 医学用語集
甲状腺機能低下症:
【原因】
甲状腺ホルモンの分泌が低下すること。多くは自己免疫異常により甲状腺組織が破壊され機能が低下することが原因である。先天的な甲状腺の障害や視床下部、下垂体の疾患による甲状腺刺激ホルモンの低下が原因のこともある。代表的な甲状腺機能低下症が橋本病である。
【症状】
甲状腺ホルモンが低下するために体の成長や代謝の調節が低下してしまう。新陳代謝が衰えて老けて見えたり、知能・思考力の低下、成長障害、眠気、無気力、脱毛、などの症状が見られる。
【治療・対策】
身体や知能の発達に影響するので、特に子供の場合には、早期の発見、早期治療が大切である。状腺ホルモン(サイロキシン)の補給が必要である。


甲状腺ホルモン:
血液中のヨードなどを材料として甲状腺で合成されるホルモン。代謝や成長に関わる重要なホルモンである。
甲状腺で甲状腺ホルモンが不足することを甲状腺機能低下症といい、代謝の低下や体重増加、無気力、思考力の低下などを招く。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることを甲状腺機能亢進症といい代謝の亢進、体重減少、筋力低下、などの症状がでる。


亜急性甲状腺炎:
【原因】
甲状腺のウイルス感染により甲状腺が炎症を起こし、甲状腺ホルモンのバランスが崩れることで起こる。
【症状】
甲状腺に痛みがあり、発熱や倦怠感を伴う。初期には炎症により甲状腺組織が破壊され甲状腺ホルモンが過剰に分泌され甲状腺機能亢進症のような症状がでる。炎症の改善とともに甲状腺機能低下症に近い症状に変化し、その後正常化する。
【治療・対策】
症状が強い場合にはプレドニゾロンのようなステロイド薬で早期に軽快させることができるが、服用を早期に止めてしまうと症状が再発する。痛みや炎症の緩和にアスピリンなどの非ステロイド抗炎症薬が使用されることもある。風邪や扁桃炎、歯や耳の感染症と誤診されやすいので注意が必要である。

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ホルモン・内分泌疾患(内科)

2008-01-21 11:07:42 | 医学用語集
下垂体腺腫:
【原因】
下垂体腺腫とは、前葉部のホルモンを産生している細胞が腫瘍化し、大きくなってくものである。
【症状】
症状には、ホルモンが過剰に分泌されることによるホルモン異常症候群と、腫瘍が大きくなることによる局所の圧迫症状とがある。ホルモン産生の腫瘍は、ホルモンの種類によって症状がことなる。プロラクチンサンによる場合は、女性なら無月経と乳汁分泌が、男性なら精力減退とインポテンツがあらわれる。成長ホルモンの場合は、末端肥大症があらわれ、慢性化すると糖尿病と高血圧が懸念される。一方、ホルモン非産生性の腫瘍では、腫瘍が大きくなって、上方で視神経を圧迫し、視野の障害や視力営力低下の症状がでる。
【治療・対策】
外科療法、放射線療法、および化学療法などがあり、それぞれの腫瘍のタイプや大きさ、症状、年齢などによりまちまちで医師の判断に従う。



偽アルドステロン症:
【原因】
漢方に配合される生薬の甘草を服用したとき。高血圧や糖尿病のひとは要注意である。
【症状】
浮腫、血圧上昇、低カリウム血症、体重増加など。
【治療・対策】 
長期服用時は、定期的に血液の検査を受け、複数の漢方を併用する場合は注意する。 症状があらわれたら、早めに受診する。


クラインフェルター症候群:
【原因】
クラインフェルター症候群とは、染色体が47XXYを示し、Xがひとつ余計に存在する男性の病気のこと。
【症状】
男性ホルモンが正常に分泌されず、成人しても第二次成長が見られず、女性化乳房が形成される。精子形成が機能しない。また、比較的手足が長い体型を示す。
【治療・対策】
テストステロンの投与


原発性アルドステロン症:
【原因】
副腎球状層の細胞が腫瘍化することにより過剰なアルドステロンが分泌されるため。
【症状】
高血圧、筋力低下、多尿
【治療・対策】う
外的治療法による腫瘍の摘出、摘出以外の場合はスピロノラクトンの服用
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