風のささやき 俳句のblog

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釜飯の蓋湯気こぼす秋静か 【季語:秋】

2020年09月26日 | 俳句:秋 時候
先週日帰りで
東北のとある町に出かけました

当日のバスには僕の他には
お客さんは2人しかおらず
これで儲けが出ているのかしらと
いらぬことを考えていました

バスの終点で降りたのですが
まだ時間があったので
昼食を食べることにしました

少し歩いて行くとお店があったので
そこに入ることにしました

少し薄暗い店内には
2組ほどのお客さん

カウンターに座った僕は
釜飯を頼むことにして
しばらく何もすることもなく
待っていました

やがて僕の目の前で調理されていた
釜飯の蓋が白い湯気を噴き始めました

その音だけが静かな店内に響きわたり
秋の静けさを一層に感じていました


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