風のささやき 俳句のblog

訪問ありがとうございます
オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

年暮る安らかさに謝し募金する 【季語:年暮る】

2018年12月29日 | 俳句:冬 時候
今年も残すところ後わずか
色々とあった一年ですが
無事に終わってくれると
ありがたいなと思え
安らかな気分も感じられます

そんな一年の終わりに感謝をして
今年もわずかながらの金額ですが
ユニセフに募金をしました

ここ数年
この時分に募金をしているのですが
今年は自分にも子供ができたせいかなおさら
小さな子供たちの苦しみが
少しでも取り除かれたらいいなと
思っていました

冬晴れや偽りまみれぬ青さあり 【季語:冬晴れ】

2018年12月22日 | 俳句:冬 天文
その日は朝から明るい陽射しが
差し込んでいました
カーテンを開けると
まぶしさに一瞬目がくらむようです

外に出ると陽射しとは裏腹に肌寒く
コートのボタンをきっちりと
締めていました

その冬の冷気に磨かれたのでしょうか
晴れた冬の空には心洗われるような
青さがありました

きっとこれが偽りのない空の色なんだろうなと
そんな風に思えました

肩の凝り癒す暇なき師走かな 【季語:師走】

2018年12月15日 | 俳句:冬 時候
年が押し迫って来たせいか
ここのところ色々と忙しい毎日が続いています

もともと目が疲れやすい自分なのですが
随分と長い時間パソコンに向き合っていることもあって
目から来る肩の凝りが激しくなるばかりです

正月に少しは休められるだろうという気持ちもあるのですが
一年の終わりに際し
積み残したものが後から後から出てきて
今頃になって慌てている自分です

配達の手の赤らみや冬の朝 【季語:冬の朝】

2018年12月08日 | 俳句:冬 時候
朝早くいつもの道を歩いていました
肌に当たる風が冷たく
寒さが身にしみるように感じられました

つい最近まではこんなに寒くなかったのにと
ぼやきともつかない独り言が口を衝きます

道の傍らに小さなトラックが
停まっていました

近くの飲食店に届けるのでしょうか
食材のダンボールが積んであります

荷物をおろしている人の手を
ちらりと見たら
力が入っているせいもあるのでしょうが
随分と赤らんでいます

その瞬間に
寒さが一層身に染みるように
感じられました

ビー玉の冴える青さや金魚鉢 【季語:冴える】

2018年12月01日 | 俳句:冬 時候
寒い朝でした
布団から出るのも億劫に感じられて
しばらくグズグズとしていたのですが
出かけなければならない時間になり
意を決して起き上がりました

部屋の片隅に置かれている金魚鉢を眺めたら
その中の水も随分と冷たく見えて
中に入れられたビー玉が青白く冴えています

金魚鉢の中で泳いでいる赤い金魚さえも
青ざめて見えるような気がして
僕も心の底がうそ寒くなるのを覚えました