goo blog サービス終了のお知らせ 

風のささやき 俳句のblog

訪問ありがとうございます
オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

引越しのお知らせ

2025年06月01日 | お知らせ

goo blogのサービス終了に伴い

俳句と短歌をAmebaに引越します

https://ameblo.jp/ashimbo1122/

また、noteの活用も始めます

風のささやき  https://note.com/lofty_gnu2102

 

ぜひ、ご覧ください。

長い間、本blogをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

心より感謝申し上げます。

 

A. Shimbo


滝行の禊の後の風涼し【季語:風涼し】

2025年05月31日 | 俳句:夏 天文

水場に遊びに出かけました

小さな滝の側までゆくと
体を冷気が包み
汗も止りました

冷たい風が時折
かたまりになって顔に当たり
クーラーよりもヒンヤリとします

この滝で禊を済ませて
綺麗になった風でしょう

僕は友人と言葉も無く
滝の前に涼み
体の火照りが消えた頃
来た道を戻りました


初夏の風【詩】

2025年05月29日 | 

「初夏の風」

横たわる僕に風の吹く
甘く澄みきった草原の真昼

初夏は涼しさ弾く
透明な指の連弾

まつげも髪も
風の遊び道具に貸し出したまま

頭は涼しい青空で一杯だ
氷河のような白い雲が流れて

木陰にこのまま眠ってしまおうか
眠気を誘う耳の奥の子守唄

風は白樺の森に帰る
眩しさをまた取り戻すために

葡萄の一粒を唇に軽く
噛むような感触を忘れられずに

飛びたてない傷ついた小鳥の
閉じた瞼にしみる陽射しに

にじみ出す涙は昔見た
夢の轍をまたなぞり

物憂い痛みが心に広がっていく
僕が僕であることの

言葉にしっかりと光りを含ませて
愛した人の忘れよう


桜貝のように二重まぶたうっすら化粧するあなた大好き【短歌】

2025年05月27日 | 短歌

普段は化粧をしない人が
その日はうっすらと化粧をしていました

二重まぶたの上にうっすらと
ピンクのアイシャドウを入れて
それに合わせたようなルージュをさして

ちょっとした変化なのですが
随分と印象も変わるものですね
その人の周りがとても華やいだ感じがしました


春雨や隠れ家となる夜陰かな【季語:春雨】

2025年05月24日 | 俳句:春 天文

その日は
深夜近くに事務所を後にしました

傘を差すか迷うほどの雨がふり
でも暖かなので寒さは感じません

まだ胸には仕事の
興奮が残ったままだったのですが
柔らかい春雨の闇の中を歩いていると
少しずつ気持ちも落ち着いて

その隠れ家の中で
素の自分に戻るような
感覚を覚えました