風のささやき 俳句のblog

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詩や短歌も掲載しています

春よねと唇ふっくり君が言う【季語:春】

2024年03月02日 | 俳句:春 時候

春、暖かい風が吹いて
その人の服装もその日はいつもよりも軽やか

そうして冷たい風に口をふさがれることもなく
言葉も軽やかです

マスクを外した時に見えた
その人の唇もどこかふっくらと見えて
冷たさから解放されたようでした


口づける頬春ざれの柔さかな 【季語:春ざれ】

2024年02月24日 | 俳句:春 時候

嫌がる三男を捕まえて
その頬に口づけをしました

上の子供たちは大きくなりすぎて
そんなことをする気分にもならないのですが

三男は背が小さいので
ついつい赤ちゃんのように扱って
怒られています

冬の間は冷たかった頬も
春の足音を聞いたせいか
少し温もりもあり
柔らかさも増したようでした


眠られぬ夜は果て無し曼殊沙華 【季語:曼殊沙華】

2023年09月30日 | 俳句:春 時候

夜、眠れずに考え事をしていました

思いはあちらこちらに及んで
あの世のことなども考えていました

目をつむって
その場所を想像をしてみるのですが
暗い道が、暗闇に続くばかりです

道の両側に時々
篝火のような赤いほの明かり
そうして道に沿うように咲いている曼殊沙華

夜の闇の中の想像は止めるものもなく
何処までも膨らんで
余計に頭も冴えてしまい
明日の朝のことを思うと憂鬱になりました


人の数 ほどに夜あり 君好きな 歌好きになる 努力する 聞く 【短歌】

2023年06月27日 | 俳句:春 時候

夜、一人の時間の過ごし方は
人それぞれ

もしかすると一番
ほっとできる時間かも知れません

若い時には自分の気になる人が好きだった歌を
一生懸命に聞いてみたりと
そんな時間の過ごし方もあったのですが

今は、子供との時間の後
そっとビールを飲んで
一日を終わらせたりしています


永き日をジャム炊く鍋とありにけり 【季語:永き日】

2023年04月29日 | 俳句:春 時候

時間があったので
大量にいただいた甘夏のジャムを作りました

以前、ゼリーを作ったのですが
子供たちの評判があまり良くなく
そのまま甘夏を放置していたら
果実の一つに青カビが生えてしまいました

今回は早く食べなければと思い
日持ちもするジャムに挑戦しました

皮をむいて房から果肉を取り出し
ゆっくりと煮詰める作業をしたので
時間はかかったのですが

なかなか美味しいジャムが出来て
ヨーグルトにかけて食べたのですが
家族にも好評でした

ちょっと苦味があるので
三男などは、あまり好きではないようでしたが


飛行機は春の夕焼飛び火して 【季語:春の夕焼】

2023年04月22日 | 俳句:春 時候

春の夕暮れ
気持ちの良い風に吹かれながらの
買い物からの帰り道

空を見上げると
淡い夕映えが広がり

その中を雲を引きながら飛ぶ飛行機が
まるで春の夕焼けにもらい火をして
炎に包まれているように見えました

そのまま燃え尽きて
落ちてしまうような錯覚にとらわれて
はらはらと飛ぶ様子を眺めていたのですが

飛行機は何事もないように進みます
淡い夢の世界の出来事のようでした

 #2021 春に


しりとりの世界チャンプと春の風呂 【季語:春】

2023年04月15日 | 俳句:春 時候

自称しりとり世界チャンピオンの三男
何故かしりとりに自信を持っています

確かに単語を研究していて
特に「ぷ」で終わる単語を覚え
僕の順番では「ぷ」から始まる言葉が続きます
きっと子供同士で
そんな激しい戦いをしているのでしょうね

そんなしりとりを
最近はお風呂の中でしています
半身浴でも寒くはなくなったので
ダラダラと長風呂をしながら
三男としりとりで戦っています

大概は負けそうになるので
時間切れで引き分けと誤魔化して逃げます
なかなか、立派なチャンピオンになったものです

 # 2021 春に


団栗を口にした子も200円 握り駄菓子屋、蹴って団栗 【短歌】

2022年10月18日 | 俳句:春 時候
三男を連れて近くの公園に遊びに行きました
目的はその近くの駄菓子屋です

ちょうど駄菓子屋が開いた頃に行ったので
少し公園で時間をつぶしていたのですが
公園の中では一番大きな部類

兄たちと見比べているので
小さくて可愛いと思うのですが
もう立派なのですね

そうして駄菓子屋さんの準備ができると
お金を握りしめて一目散に走って行きました

その後ろ姿を見守っていた僕の側には
小さな男の子がやってき
地面に落ちていた団栗を拾っていました

三男も団栗を拾い、それを口に入れたりするほど
小さかったのですが、今では団栗には目もくれません
それを成長と言うのかなのですが

いずれにしろ、小さな子供たちと比較してみると
大きくなったのだなと感慨深いものがありました

それでもまだまだ幼稚なので
家の中では兄たちと喧嘩したりと
日々、大騒ぎを繰り返しています

それもやがて嘘のように
落ち着く時がくるのですかね
それはそれで寂しい気もするのですが