風のささやき 俳句のblog

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詩や短歌も掲載しています

釣り人の自慢話や夏の海 【季語:夏の海】

2022年09月17日 | 俳句:夏 地理
自転車で海沿いを走っていると
堤防から釣りをしている人たちを沢山見かけます

以前、ちょうど大きなイカを釣り上げた人がいて
そのイカを手に釣果を通りがかりの人に自慢していました

僕が自転車で横を通ると
目があって
どうだいという感じの表情

確かに大きなイカだったので
僕も声をかけて話を聞いてみたい
誘惑にかられました

月光が銀ちりばめし夏の波 【季語:夏の波】

2022年08月20日 | 俳句:夏 地理
先日、詩を書いていて
波音をイメージしたくて
動画を眺めていました

南国の方の海でしょうか
夕映えの海がやがて夜の海に変わり
月明かりが穏やかな波を照らしていました

昔、月の下で
海に入っていたときの風景が浮かんできました
月明かりがこんなにも明るいのかと
少し驚いたのですが

波は月光をのせて輝くようでした

水浴びて犬も滴に夏の浜 【季語:夏の浜】

2022年08月13日 | 俳句:夏 地理
毛並みの綺麗な大型の犬が
飼い主と一緒に
波打ち際を歩いていました

暑かったのでしょうか
その犬は恐る恐るでしたが
海に入り体をつけました

少しは涼しくなったのでしょうか

やがて海から上がると
濡れた毛から
滴を垂らしながらまた
散歩を続けました

夏の陽射しが容赦なく照り付けて
人も犬も波打ち際が
恋しく思えるようです

自転車の勢いもあり植田かな 【季語:植田】

2018年05月19日 | 俳句:夏 地理

田んぼには
植えられたばかりの苗が顔を出し
爽やかな風が楽し気に触ります

苗が小さく
覆うもののない水面は
うっすらと緑に色づく鏡のよう
風景が綺麗に写し取られて
白い雲がゆっくりと流れます

その精緻さは
走り抜けた子供の
自転車の勢いさえ見逃さず

車体の照り返し
子供の顔の表情さえ
逃すことなく写し取っていました


夏の川みなもの緑ウフフフと 【季語:夏の川】

2016年05月29日 | 俳句:夏 地理

涼をとるため
川の流れにそって歩きました

生い茂った木陰の下の遊歩道
ときどき葉の間から
木漏れ日が漏れてきます

川も時の流れを忘れたように
ゆったりと流れ

川原におりてのぞき込むと
水面に映るのは
頭上で風に揺れる木々の葉

それらは重なりあい
さざなみ立ち
ウフフと笑っているよう

賑やかすぎる
夏の川の面でした


田植まで水青く待つ田んぼかな 【季語:田植】

2015年05月16日 | 俳句:夏 地理

田植えに向けて水を張った
水田の畦道を歩きました

たっぷりと張られた水には
初夏の風が触れて
小さなさざなみが立ちます

中をのぞくと
水をはったばかりだからでしょうか
生き物の姿は見られなかったのですが

静かな空の青さが
植えられる苗に必要な養分を
注ぎ込んでいるように見えました