風のささやき 俳句のblog

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ずわい蟹鍋奉行で箸上げたまま 【季語:ずわい蟹】

2022年12月31日 | 俳句:冬 動物
ずわい蟹をいただき
喜んだ子供たち

早速、蟹鍋となりました
普段はそんなに食べることができない蟹
美味しそうに食べる子供たちの姿を見て
こちらも楽しくなったので良かったのですが

鍋奉行をしていた僕は
蟹を鍋に入れては
喧嘩にならないように子供たちに分け与え
ずっと蟹がなくなるまで
その作業を続けていました

あっという間に蟹を食べつくして
僕の出番も終わり

後はゆっくりと
鍋に残った物を突っついていました

紙くずと間違うばかりに冬鴎 【季語:冬鴎】

2020年11月27日 | 俳句:冬 動物
肌寒い午後
ビルの屋上から
海へと続く水路を眺めていました

水路には小さな船が行き来し
その船にまとわりつくように
何匹もの鴎が輪を描いています

遠くから眺めているせいでしょうか
僕の視点から眺めるかもめは
破り捨てられ風に舞う
汚れた紙くずのようにも見えて

冬に生気を奪われて
軽くなった生命が風に弄ばれているようで
ビルの中にいる
僕も少し肌寒ささえ感じていました