☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

高原に名残のキスゲ色映えて・・・信州夏旅2009<1>

2009-08-19 00:10:17 | 徒然

今年も恒例の夏の信州の旅へ。
夜明け近く、渋滞を避けて台風接近と共に高速に乗る。
あまり影響なく道は順調。
でも空や雲の様子がいつもと違う。
不思議な雲が美しい光と共に湧き上がる。
ピンクと紫の夜明け…天体のショーを楽しみながら行く。
いつもとは一味違う、いい感じだ。
 
掲示板に大型地震の文字。慌ててラジオをつける。
全く気づかなかった。
規模のわりに全体的に被害が少ないようで一安心。
東名は大変だが。

諏訪インターで降りて蓼科へ向かう。
「いい温泉でも見つけて疲れを取りたい」と捜しながら行く。
落葉松の林や白樺の並木に気持ちが動く。
心地よい風とこの風景に会いたくてもう20年以上毎年訪れている。

おなじみのビーナスライン。
風が変わり空気がひんやりとして来る。
この感じがいいのだ。
 
いつも気になりながら通り過ぎていた「小斉の湯」の看板に引かれて
行って見るとこじんまりした温泉旅館。
朝からやっていて折りよく「貸しきり露天風呂」が空いていた。
初めての体験。
柔らかい湯に小鳥の声、鶯か。
いっぺんに疲れが抜ける。
冷たい風が何とも心地よい。
湯の香りも優しくもともとの湯音が高いのもいい。

蕎麦を食べて車山から霧が峰へ。
抜けるような青空。雲が湧き上がる。
これ以上ないという晴天。
いつもたちよる「コロボックルヒュッテ」でコーヒータイム。
 
スケッチしている家人をおいて峰に向かう。
霧が峰は本当に霧の中を歩くことも多いのだが
今日は本当に晴れ渡っている。
行き交う人とあいさつを交わす。
マツムシソウ、吾亦紅、クガイソウ、シシウド、
ミヤマアザミ、マツモトセンノウ等々、
高山植物が真っ青な空に映える。
7月ならば一面ニッコウキズゲの海だろう。
名残のキスゲの黄色も鮮やかだ。

今夜は女神湖の花火大会。
北信「中野」から2時間かけて訪れた
今年の春長野に帰った友人一家と一緒に
女神湖畔の一番いい場所で見る。
雨を心配したが花火が雲を追い払い
空は晴れ渡り満天の星が顔を見せた。
1500メートルの高地のこの地では
夜半は霧が出ることが多いので満天の星が見られることは少ない。
さそり座も北斗七星も鮮やかで嘘みたいに「近い」。
天の川も見える。
 
艶やかに華やかに待ちわびた花火があがる。
特に湖面から湧き上がる水中スターマインの美しいこと
あちこちで拍手と歓声が上がる。
地域情緒がありこじんまりした温かく
味のある風情に魅かれててここ十年ほど
この花火大会を目指して来ている。
明日が「ペルセウス流星群」なので
花火と共に流れ星も見ることができる。
そして今夜は満天の星。
花火の合間に星座鑑賞、何て贅沢!
今年の「女神湖花火大会」も
なかなか豪華で新作も素晴らしく見ごたえがあった。

満天の星のもと
高原の清清しい夜は更けていく。

                  
コメント
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