アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

『ミックマック』

2010-10-09 | 映画
私の街の映画館であった滋賀会館シネマホールが閉館して以来、好みの映画を見る機会がすっかりなくなってしまいました。きょうは久しぶりに大阪のガーデンシネマで鑑賞、『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作である『ミックマック』。意味は"いたずら"。
フランス映画にしては珍しい勧善懲悪ストーリーではありましたが、ストーリーや映像の味付けはまさしくフランスのエスプリって感じで気が利いててよかったです。登場人物たちもえらく個性的、ガラクタで作られた家もすごく凝っていたし、アクションシーンもふんだんで、撮影にもずいぶんとお金がかかっているようでした。でも『アメリ』でもあったように、時折マンガちっくな映像が織り込まれているのが楽しい。

さて、脇役のひとりに、皆からアーティストと呼ばれている発明家のおじさんがいまして、その人が作る動くおもちゃ(アート作品??)がすごく目を引きました。何せガラクタで作られているので武骨で不気味でもあるのですが、何だかカワイイんだ!!最後のシーンに出てくる衣装を吊るしたハンガーがダンスを踊っているようにクルクルと舞う作品?は、ホント、ロマンチックで素敵でした。

映画鑑賞の後、チラシを物色していて見つけました。『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』。東京などではもう上映されているようですが、大阪そして京都はこれからいよいよです!レンブラントの「夜警」をはじめ、数々の名品を有するこの美術館は、実際未だに改修工事が終了していないとのこと、改修工事をめぐって展示室では絶対見られない美術館の舞台裏と本音の人間模様を描いたドキュメンタリー…だそうです。面白そうすねえ、ぜひ見にいきたいと思いました。

ドキュメンタリーってわりと好きです。でも映画作品になっているということは、事実をただ写しているのではなく、編集によってつくり手の意図が反映しているんですよね。そのギリギリな感じがすごくおもしろいなあと思うのです。美術作品でいうと、ドキュメンタリーに当たる作品ってどんなだろう。やっぱり写真かな??
コメント (2)
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