荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

勝海舟と妙見山別院

2014年11月08日 | 散文
有名な勝海舟の像である。
何を指差しているのだろう?
黒船か?アメリカか?日本の将来か?
この銅像は水上バスの吾妻橋乗り場の近くにある。

あまり知られていない(たぶん。ひょっとしたら、知らなかったのは私だけかもしれない。)が、他にも彼の像がある。


ここ本所4丁目高砂部屋の近く妙見山別院にもあって、こちらは功成り名を遂げた後の、明治時代の姿である。

彼はこの近くの生まれである。
両国公園内に、時の法務大臣・西郷吉之助の手によって「生誕の地」の題字が書かれた記念碑が建立されている。

少年の頃犬に股間を咬まれて死にそうになった時、母親がお百度を踏んで快癒を願ったと聞いた。
ひょっとすると、此処か?
それ以外に、ここに銅像がある理由に思い至らないのだが・・・。


実は、道に迷って偶然行き当たった場所である。
方向音痴で随分苦労しているが、こんな巡り合いがあって、方向音痴もまんざらでもない。
想定外のハッピーが、・・・時々ある。

入口脇の寄付者を見ると、下町らしく、両側に納豆屋さんの名前がある。


お寺の佇まいにちょっと違和感がある。

扉にあるのは十字架のようにも見えるんだけど。
家紋なのかなあ?


中に入って見回すと、狭い敷地内にお寺とお稲荷さんが並んでいる。
いわゆる明治政府が発した神仏混淆の結果か?

そこに明治の元勲勝海舟の像があるという事か?


地主(状況からしておそらく)の妙見山別院の向こうにスカイツリーが見える。

新旧の文化がゴチャっと集まった下町らしいお寺で、勝海舟が難しい顔をしてスカイツリーを見ている。
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