荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

「男はつらいよ」第47作に見る江戸川土手の今昔

2024年05月08日 | 散文

「男はつらいよ」第47作の続きです。満男は大学の先輩の妹と仲良くなりましたが、先輩の軽率な発言で、ゲスト(牧瀬里穂)との仲がマズくなりました。悶々と過ごす正月休みです。

家に居てもムシャクシャするばかりだし、両親や朝日印刷の皆さんにも鬱陶しがられるしで、家の前の江戸川の土手に逃げます。

<現在の現場>当然ですが、映画と違って振袖の女性なんか歩いている筈がありません。殆ど人が居ない江戸川土手です。

 

ところが、ゲストが満男を訪ねて来ます。江戸川土手を歩いてやって来るのを見つけました。

創作の世界ならではの再会です。

<現在の現場>

 

お互いに再会を喜ぶシーンです。ゲスト(牧瀬里穂)は、「あのまま満男さんと分かれるの嫌だった」といいます。牧瀬里穂さんは当時、JR東海のクリスマスの新幹線ホームのCMで大人気でした。

<現在の現場>江戸川の対岸が変わり過ぎです。なんせ1994年、30年前の作品です。一番大きな建物は「和洋女子大学」です。右端の建物が映画の背景に似ていないでしょうか?

 

家に案内します。

<現在の現場>土手上の表示板とそのすぐ左の建物が似ているように思います。

海から14,50Km地点です。

 

先に土手を下りて家族に知らせます。

<現在の現場>家々に全く面影はありません。

さくらと博の家です。

<現在の現場>全く違う家です。2020年に建て替えられました。

土手上から。

海からちょうど15Km地点です。

今回は、非常に特定が難しい案件でした。                                                                                                                                                                                                          

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「旧晴海鉄道橋」遊歩道化工事推進中

2024年05月08日 | 散文

薔薇の香りが漂っています。薫風です。超高層マンションを背景に、錆た鉄橋が在ります。

旧晴海鉄道の鉄橋跡です。

随分前から放っぽらかされていたのに、鉄橋の左右で工事が行われています。

春海橋と並行した鉄道でした。昔、向こう岸には「小野田レミコン」や鉄鋼所などの工場が在りました。おそらく、原料の搬入や製品の出荷に使った線路だと思います。

工場地帯と埋立地だった場所が、超高層マンションが林立する住宅地になりました。その中でずっと、個性を放っていた鉄橋です。

近代的なマンション群の中でのその姿は、ちょっとノスタルジックであり、存在感のある、好い風景です。

江東区と中央区を繋いでいた鉄橋です。

鉄橋に行ってみたいけど、以前から立ち入り禁止になっています。

そんな所に、工事の告知看板が立ちました。なんと、旧晴海鉄道橋を遊歩道にする工事です!

私と同じように、その存在を惜しむ人たちが居たんですね。嬉しくて、パッピーな気持ちになりました。完成したら渡りたいと思います。

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