荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

この年で盲腸の手術をしたー2

2023年08月03日 | 散文

点滴が元の2本に戻りました。

痛み止めを追加しました。お腹を切ったのに、そんな簡単に痛みが消える訳は無いですね。薬が切れたら痛いです。でも、腹腔鏡手術って凄いですね。患者の負担がとても軽いように思います。術後5時間で、歩いてトイレに行かされます。尿道に通した管が抜かれてホッとします。

手術前の説明で知ったのですが、この病院に腹腔鏡手術の権威が居て、その先生立ち合いの元、私の手術も行われたそうです。富岡八幡宮の氏子で、今度の夏祭りに神輿を担ぐのを楽しみに待っているまだ若い執刀(?)医は、権威の先生を「師匠」と呼んでいました。その技術は職人の世界です。偏差値が高くて手先の器用さが求められる職業ですね。脇腹に開けた2つの穴から器具とカメラを入れて、モニターを見ながら手術します。切り取った患部は、へそに開けた穴から取り出して、内部からへそを縫合して(今までとへその皺の形状が変わりました)終了、らしいです。要した時間は事前に説明を受けたとおり1時間半だった、らしいです。

さて、表題の話になります。病院に運ばれて診察を受けます。痛みの経緯(最初膨満感があって、みぞおちの下が痛くなって、だんだん痛みが下に降りてきて、お腹全体が痛くなって、特に右側が痛い)を説明しました。「それって虫垂炎の典型的症状です」との診断に驚きました。「この年で虫垂炎になるんですか?」「虫垂炎に年齢は関係ありません。若者は大抵健康なので、虫垂炎くらいしか入院の機会がありません。そんな訳で若者に多い病気だと思われているだけです」•••納得しました。

「薬で一時的に緩和する方法もありますが再発することが多いですし、膿が他の臓器も悪くする可能性が高いです。そうなったら腸の一部も切除する事になります。一方、手術すれば完治します。既に食後12時間以上経過しているし、手術に支障がある持病はありません。手術室も午後一番に空きます」即決で手術を選びました。痛み止めを点滴しながらCTを撮ります。外科医から、虫垂炎に間違いないとの説明と、手術方法の説明を家内と2人で受け、手術同意書にサインします。腹腔鏡手術でやると聞かされます。昔、どこかの病院で、同手術の不手際で患者が複数人死んだニュースが頭をよぎりました。続いて、麻酔医の説明を受けて、同様にサインした後は眠っていて分かりません。術後、腹腔鏡手術の権威らしい人が、麻酔が醒めた私の病室にやって来て「今日手術して良かったです。薬で処置しても悪化する状態でした。膿が盲腸を覆っていました。痛かったでしょう?」頷きながら感謝の言葉を伝えました。

術後2日めに初めて出た食事です。ご飯はお粥ですが、その他は普通のおかずで、量も普通にあります。いきなり普通のものが食べられるんですね。

こんな経緯で入院中です。退院後3週間は、3kg以上の重い物を持たないで下さい、腹筋を使う運動を避けてください。と言われています。従って、ブログの更新がお休みになるかも知れません。よろしくお願い致します。

コメント (8)
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