無線室

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『鉄道無線を聞いてみよう』入手!

2012-10-18 01:05:45 | 書籍
 元々は10月13日発売予定でしたが、延期となり正式には本日発売となる三才ブックスの『鉄道無線を聞いてみよう』。いち早く、入手することができました。
 基本的には、前作の『鉄道無線のすべて2009-2010』と同様の構成ですが、鉄道無線を知らない鉄道ファンに指南するような印象です。また、前作ならびに第1作の『鉄道無線のすべて』では、鉄道無線以外のジャンルも掲載されていました。しかし、今回は全編鉄道無線に割かれています。鉄道以外の無線の興味があるなら、『おもしろ無線受信ガイドVer.13』を買うよう誘導しているのです。ある意味、商売上手といえるかもしれません。

 今回の目玉は、関東の私鉄で使われている「ピーギャラ」の空き線信号でおなじみの、いわゆる「NEC式民鉄列車無線」と、JR九州で導入されているCタイプを使ったデータ通信の「P型列車無線」の解析です。どのように解析したか、その方法が書かれています。技術力があれば、それなりに楽しめるようです。個人的には、KG-ACARSのようにソフトウェア化すれば誰でも簡単に楽しめると思います。
 ほかにも、以前予測したとおり周波数リストが本文に組み込まれました。しかも、地図形式で掲載されているのです。地図形式は、十数年前の『周波数帳』の付録以来ではないかと思われます。リスト形式に比べ、路線と周波数の位置の相関関係がわかりやすいでしょう。
 ただ、周波数データに一部間違いがあるようです。例えば、JR成田線成田~松岸間はA2chを使っていますが、地図ではCタイプとなっていたり、JR外房線蘇我~上総一ノ宮間はD1chとなっているものの、上総一ノ宮~安房鴨川間の周波数が抜けていたりしています。
 このほか、保守作業波などの記されていないばかりでなく、Cタイプを1波固定で使っている路線の具体的なチャンネルが書かれていません。今後の改善に期待したいところです。

 そうはいっても、唯一の鉄道無線の本であることは事実。鉄道無線好きにとって、持っていて損はない資料に違いありません。

2 コメント

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Unknown (関口岳彦)
2012-10-19 11:29:59
弊社「鉄道無線を聞いてみよう」をお買い上げいただきありがとうございます。周波数の間違いのご指摘ありがとうございます。
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わざわざありがとうございます (AR8200)
2012-10-19 17:55:22
関口岳彦さん、こんにちは。

かようなブログを探していただき、また書き込みもしてくださりありがとうございます。
今後も楽しめる本作りをお願いします。
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