その時
新聞を放り投げて
バンザイしました
ワタクシ
全世界の
気持ち通ずるファンと一緒に
天に感謝
◇
世界の大チェリスト
パブロ・カザルスは
80歳の時
20歳の自分の母の
生まれ変わりのような
女性と結婚しました
そのとき
彼女はこの話を
断れたでしょうか
人格者で
世界の至宝のような
大チェリスト
「どうかマエストロを
送ってやってくれ」
と周りの人々は願ったと思います
心優しい彼女であれば
断れたでしょうか
この話を
マエストロはもう80歳
どうか幸せのまま
「看取ってくれ」
と友人たちが見守っています
それでね
カザルスは96歳まで
生きたのですよ
それは
有り難い
有り難い
事ですけど
みんな
全世界のファンは
思っていたのです
マルタ マルタ と
◇
でもその時
そのマルタをじっと見つめる
青年がいたのですね
『ユージン・イストミン』
イストミン・スターン・ローズの
弦楽三重奏トリオで有名な
やっぱり世界的なアイザック・スターン
のトリオのピアニスト
だからスターンよりは随分若かったのかも知れない
でも16年だから
それなりに古くなっちゃった「青年」
マリア36歳だから
42歳とか?かなあ
◇
でもともかく
全世界で数千万?のファンが
同時に新聞を放り投げて
天に感謝したと思います
たぶん
イストミン
いいやつだ
16年待っててくれて
◇
て
それももう
何年も前の話だ
エート何年かなあ
カザルスは1876年生
じゃあ80歳の結婚は
ン?1957年と書いてある
ああじゃあマルタは1937年生まれか
今年71歳ですか!?
エーツ!
じゃああの新聞記事
30年とか昔なのか!
そっちの方が信じられない
それじゃヴィラデスト・玉さんだって
32ぐらいじゃん!
まだヨーロッパ放浪時代かも?
顔もコクブン太一が
黒枠メガネ掛けたような感じだしきっと
うわー
思い出さなかった方が
いいくらいの事だった
やややややややや◇