今日はフェドセーエフのチャイコフスキーのマンフレッド交響曲聞き、読みかけの本読む。
リリーフ社のフェドセーエフのマンフレッド、迫力満点のテンションの高い名演。
そのあとヘルマン・ヘッセの読書術読む。
乱読はよくない、
新聞読む暇があったら良書を読むこと、
気に入った本は自分で買って何度も何度も読むことを勧めている。
読書家だから千冊でも一万冊でも乱読を勧めるのかと思ったら
少なくてもいいから、じっくり著作と友だちになって
対話しながら、噛み締めながら、
味わいながら繰り返し読むことを勧めている。
乱読するより聖書の語句を大事に読む農夫のほうが賢明な読書家だと言う。
それでもヘッセの勧める本は厖大である。
気に入った本は製本しなおしてもらって読むと良い
とか現代ではピンとこない部分もあるが、本との
親しい付き合いのヒントに溢れている。
博覧強記が美徳とされる現代では異色の読書論である。
けれども詩人として、作家として、本を消耗品のように
消費してほしくないという思いが強いのだろう。
多読が当たり前の現代、好きな本を抜き書きしたり
朗読したり、隅々まで覚えるほど読む楽しさはふつう
縁遠い。だが私は博覧強記よりちびちび味わって読むほうが
好きだ。たとえ知識量で負けてしまっても
本当に好きな本が幾らかでもあるほうが好ましい。
特にヘッセの本は再三再読に価する。
パウル・バドゥラ・スコダのますを聞いてヘッセを閉じる。
繰り返し好みの本を読みながら木の葉の囁く部屋で夢見る
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