超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

<span itemprop="headline">ヨッフムのブルックナー、古雅な名演</span>

2013-08-18 18:31:49 | 無題

今日は心理学の深い本を読みながら、いつもとは違うステレオでオイゲン・ヨッフムとドレスデン・シュターツカペレのブルックナー全集を聞く。
ヨッフムのブルックナー全集には二種類あって、ベルリンフィル及びバイエルン放送響のドイツグラモフォン盤とこのEМI盤があるのだが甲乙つけがたい出来である。
いつもはケンウッドのステレオで聞くのだが、今日はソニーのステレオで聞いた。
久しぶりに聞いたせいかヨッフムのブルックナー、新鮮に聞こえる。
ギュンター・ヴァントやリッカルト・シャイーと比べて開放的で、外に向かって音が抜けてゆく感覚が味わえる。
交響的な音の広がりが味わえるのはもちろんだが、ドレスデン・シュターツカペレ独特の木管と弦の古雅な響き、ひなびたいい感じの柔らかい響きが味わえる。
ヨッフムはブルックナー指揮者として有名なだけではなく、いいベートーヴェン交響曲全集も残している。ベルリンフィル&バイエルン放送響のいぶし銀の全集がある。
そしてコンセルトヘボウとの練り絹のような完成度の高い全集がある。
さらにはLSОとのご機嫌な全集がある。
このようにベートーヴェン演奏の大家でもあるヨッフムだが、やはりブルックナー演奏は格別である。
隙がない演奏ではないのだが、ブルックナーの味わいどころのツボを押さえていて、要所を外さないいい演奏をする。
たまにステレオ機材を違った機械で聞くと聞き慣れた音がさらに新鮮に聞こえるのである。
ケンウッドとソニーではまた違った趣の音がする。
私はオーディオマニアではなく、一介のCD愛好家であるが、ステレオを変えてみたり、ヘッドフォンで聞いてみたりしてヨッフムのブルックナーを聞き比べている。
ヨッフムのEМI音源はイコン・シリーズで再発売されてまとめて聞けるようになったが、私はばらばらに集めたのを持っている。ブルックナー全集も3400円ぐらいで売っているので手軽に入手できる。
広くブルックナーファンには語り継がれている名全集である。

大空に開放的に抜けてゆく御大の振る古雅な名演



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