今日は帰宅してからエードリアン・ボールトの
エルガーをEMI録音集から聞いている。
エードリアン・ボールトのエルガーは皆演奏が堂々として
余裕があって慈愛が響いていてよい。
今、エルガーの交響曲第一番を聞いている。
威風堂々と共通した繊細かつ悠大な音運びが素晴らしい。
血沸き肉躍る名演である。
エードリアン・ボールトはエルガーと
ヴォーン・ウィリアムズが定番の名演である。
EMIが最近全録音を両方出しているので有難い。
エルガーのエニグマ変奏曲も旋律が美しい。
エルガーの指揮者にはほかにバルビローリがいるが甲乙つけがたい。
ヴォーン・ウィリアムズには民謡を編曲したものなどが多いが
エルガーは自前の旋律で勝負である。
二人とも小品が多いが、独墺系の3Bの作曲家とは明らかに異なる、
音楽の別天地がここにはある。
オーケストラ作品はエードリアン・ボールトの録音で
ほぼ網羅されていると言って良い。
豊かな資質を持つ作曲家と素晴らしい指揮者との
幸福な出遭いがここにはある。
イギリス音楽をここの所飽きることなく
繰り返し聞き入っている。
英国の眩しい曲と演奏の稀有な出遭いが部屋に広がる