東京都現代美術館でオノ・ヨーコが展覧会をしたときに、
ウィッシュ・ツリーという名前だったと思うが、
願いを書いて木に吊るしてもらう作品があった。
七夕の短冊をアート化したような作品である。
その記憶のせいか、私の夢の中にオノ・ヨーコが出てきて、
ポエトリー・ボックスという作品を展示していた。
来場者が一行の詩を書いて箱の中に投げ入れる作品である。
簡単に言えば詩の賽銭箱のようなものを
作って詩を投げ入れてもらう。
今日気づいたがちょっと面白いアイディアである。
ポエトリー・ボックスということばはあるのかと思って検索したら、
結構そのことばを使っている人はいる。
だが、詩の賽銭箱というイメージはなかなか無い。
ウィッシュ・ツリーのようにポエトリー・ボックスも
詩の賽銭箱としてアート化すると面白いアイディアである。
ついでに言えばポエトリー・おみくじというか
おみくじを引いて、出てきた番号の紙を受け取ると
そこには偶然引いた一行の詩が書かれている、というのも
思いついた。
作家と観覧者が交信できるところが面白い。
ポエトリー・ボックス、ポエトリー・おみくじ
など寺社の古来の意匠が形を変えて
アート化されるというのは考えてみれば
美しい思いつきである。それが私の見た夢で得た
アイディアなのも憎めない。
一行の詩を書いて貰って投げ入れる詩の賽銭の箱を夢見る