超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

<span itemprop="headline">本屋探訪、魚三気分、シフのソナタ</span>

2013-06-10 23:09:00 | 無題

今日は本屋さんに寄り、ラテン語とギリシア語という本を手に取り、薀蓄の深さに打たれて買う。
それとコンスタンタン筆記のソシュール一般言語学講義欲しかったが棚に戻す。
帰宅するとサンドラールの世界の果てまで連れてってが投函されていたが、チャトウィンの文庫は郵便局に持ち帰られていた。明日再配達するという。夜は一般言語学の書き込みを消す。
部屋に眠っていたセム族の宗教やフロイトラカン事典を目に見える場所に戻す。
蝋燭の焔が見つからない。いろいろ古本で買うことにした。
夜ご飯はちよだ鮨の握り20%引きと鬼ころし110円。門前仲町の魚三気分である。
探し物はひと段落したので、セーゲルスタム指揮ヘルシンキフィルのシベリウス全集を開封して聞く。
交響曲第2番、熱く盛り上がっていい。
セーゲルスタムはデンマーク国立放送響のが名盤だった。
昨日の夜はアンドラーシュ・シフのシューベルトピアノソナタ全集緑盤を聞いていた。一時期高値がついていたが今では中古で廉価盤。許光俊がシフは音を繋げて弾くし、音が平板でよくないと言っていたがとんでもない。現代では貴重なピアニストである。
アンドラーシュ・シフはバッハもモーツァルトも端正に聞かせる。アラウやグルダほど個性的ではないが堅実な演奏を聞かせる。
今日は夜電話が掛かってくるかと思って郵便物の配達を明日に伸ばしたのだが、誘いの電話はなかった。
最近聞いた話でオルフェウスは異界に行って帰ってくるが、フィールド学者は異界に行ってこちらの世界へ帰って来ることも許されないのかもしれない、という話があった。
一旦異世界に触れてしまった者はもはやかつての住処に安住できない。内面はオルフェウスのように引き裂かれたままだという。
フィールド学者の悲劇と葛藤は想像を越えている。
それから絵画の植物学的起源についての文章を読んだ。なぜ本屋に行くとアイディアが生まれるのか
という本があるが、私の場合本屋は鬼門である。あれも気になるこれも気になるで立ち行かない。
今日もこれからセーゲルスタムとヘルシンキフィルのシベリウス全集を聞いて、お茶でも飲んで安らかに眠りに就こう。雨がなかなか降らないが青い花が目につく、生まれ月の季節になった。
書物や音楽に囲まれて、悩みも忘れて調べ物をしているときは幸いである。
名盤でようやく憩い安らかな眠りに就こう全て忘れて



コメント
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