超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">ミャンマー料理とハイドンの日々</span>

2010-06-11 22:30:52 | 無題


昨日の夜は高田馬場のミンガラバーというミャンマー料理屋さんで友人と食事をした。
マトン・カレー、鶏モモ肉とピラフのセット、辛口のきしめんの炒め物を食べ、ミャンマービールを飲んだ。その友人にリゲティ・ワークスというボックスセットを貸したら何という情報量の多さだと言っていた。本に載っているイラストを見せて、誰の絵だと尋ねて原マスミだと言っていた。この友人は驚くべき量の本を趣味で買う。私も何のわだかまりもなく、楽しい気持ちで本屋に行けたらいいのにと思う。
昨日は秋月龍氏の「禅問答」を読み終えた。同じことをした二人の僧の一方がほめられ、一方がけなされるという公案があり、それを悟りの深さで振り分けたのだと考えたらまちがいで、良いも悪いもない、自由な境涯でしゃべっているのだ、という解説がついている。こういう人を食った公案が一杯載っていて興味が尽きない。
今日はデンオンから発売されているオルベルツのハイドンのピアノソナタ全集を聞いていた。ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団のハイドン四重奏集やドラティのハイドン交響曲全集もそうだが、ハイドンは人の心の傷のある部分に優しく作用する。ピアノソナタ全集の曲はモーツァルトに似ているが、時折憂愁を帯びた珠玉の小品揃いである。今日はバーンスタインのドイツグラモフォンのマーラー全集も聞いた。
バーンスタインのマーラー全集には三種類あって、60年代のニューヨークフィルが中心のCBSの全集、70年代のユニテル音源と呼ばれる映像でのライヴの全集、80年代のウィーンフィルを中心としたドイツグラモフォンのCDのライヴの全集である。ユニテル音源の映像も80年代の全集もドイツグラモフォンから出ているので紛らわしいが、映像は70年代、ドイツグラモフォンのCDは80年代で基本的に別物である。これらの全集を聞き分けることができたら、違いを楽しむのも味わい深いだろう。
最近、マーラー全集の価格破壊が進んでいる。ついにあの青春大作のシノーポリのマーラー全集が3千6百円で売り出されることになった。タバコフを除けば、個人のマーラー全集でこれだけ廉価なのも珍しい。そんなこんなでミャンマー料理を食べ、マーラーやオルベルツのハイドンのピアノソナタ全集を聞いて、世の荒波をしのいで暮らしている。

荒波に翻弄されて消えそうなその福音をハイドンに聞く



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