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超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

春休みと名演奏の追憶

2024-03-26 20:43:10 | 無題
世間は、春休み。転職や異動の人も多いと思う。
私は、今日はスタディ本を漸く1冊読了した。
これでは、足りないと気づき、南窓社の本を
1冊取り寄せた。郵便受けに、若林工房の
アファナシエフのベートーヴェン最後の3つのソナタ
のCDが配達されていた。
これはサントリーホールの2009年の実況録音で、
私は、この演奏会に立ち会っていたのである。
2階右最前列だったが、上からアファナシエフが、
指を鍵盤に寝かせるようにくっつけて演奏しているのを
確かに目撃した。その演奏会が、2枚組CDになって、
15年ぶりに同じ音を聴けた。
確かに、その異様なまでに遅い霊妙な演奏に息を飲み、
会場が静寂さに覆われていたのを鮮明に覚えている。
これを機会に、自分の持っている、アファナシエフの
CDを全部一か所に集めて、一日一枚ぐらい、
聞こうかと思っている。
だが、その、皆後半生は孤独に浸されるのかな、
と薄々感じ始めている。

霊妙な演奏に皆息を飲み静寂のあと拍手喝采
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過去に見ていたの夢の再燃

2024-03-25 19:03:39 | 無題
十年ぐらい前の自分のブログの過去記事を見ていると、クラシックのCDのこと
ばかりかいてある。それと、仲のよかった友人と飲みに行って話したよもやま話。
家が都心から遠くなったせいもあり、めっきり飲みに行かなくなった。
楽しく読んでいたが、親の見舞いや病状など、胸の痛くなる話も出て来て、
多くは読めない。ただ、その時に聞いていたCDの名前がポンポン出て来て、
懐かしくなり、最近聞いていないな、とゴソゴソ探し始め、汗だくになった。
10年ぐらい前に聞いていた、クラシックCD。
まずアファナシエフのデンオンの紙箱のバッハ・平均律クラヴィーア。
これを探して、1時間ぐらい費やした。
その過程で、懐かしいCDがわんさか出て来た。
オルフェオ盤のクナの「指環」。これがステレオ並みに音がいい。
ベルグルントのボーンマス響とのシベリウス全集。これがゆったりテンポで
廉価盤で嬉しい。ハイティンク&ベルリンフィルのマーラー選集。
1番から7番まで録音して、喧嘩したのか、立ち消え。残りの2曲を
コンセルトヘボウ盤で付け足して、乾きを癒した。
アラウのデジタル録音のベートーヴェン・ソナタ集。これが当時
入手困難盤だった。ヨッフムのDGのシンフォニーズ。クーベリックも。
その頃は、よく、ボックスセット買っていたな。そんなふうに、懐かしい。

暗雲も立ち込めるなか灯をともすボックスセット煩悩の夢
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春の訪れとこども哲学

2024-03-20 13:38:05 | 無題
春分の日。仕事場が閉鎖して任期終了して一年になる。
一年の間に、本を2冊書いた。
いちばん書きたいことは一応書いたので、悔いはない。
最近は「こども哲学」という小品を書き上げた。

「人は大きな自然の生命に生かされている」という話を
中心に、感情の仕組み、心と身体の関係、
自然災害や暴君の横暴の生まれる仕組み、
細部までうまく出来ている自然界をよく知ることで、
自分もその一部であるとわかり幸せを感じる、

というような話を、子どもでも読めるように
平仮名を多用して書いた。仕舞っておけば、いつか
未来の子どもが読むはずだと思っている。

原案は大人向きに仕上がっている。
i Cleverという新しいキーボードを買ったので打鍵が嬉しくて、
今、雑文を書いている。

後半生子供が読めるてつがくをのちに託してここに眠らむ
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作文事情と一行の詩

2024-02-14 21:44:10 | 無題
今、書いている作文も、残り8枚で稿了となる。
仕事場が閉鎖して、任期終了でフリーになってから、
2作目の終了。
私としては、最大のライフワークと言うか、
自分の一番書きたいことを書き終えた感がある。
売れても、売れなくても、自分の知りたいことは
調べて書き終えた。
あっ、まだ8枚残っているか。
俳句は、趣味と言うか、言葉磨きと言うか、
理想の星座を追うロマンでもあるのだが、
本業ではないのは、下手なのを見てもわかる。
本業で一番書きたいことを書けたのは、
本望である。
「恋人よ、道連れよ、一行の詩、残せたら、
山が燃え、沈んでも、生きたことになるだろう。」
と、鈴木慶一さんが、「黒いシェパード」で
歌っていた。私は、一行の詩を残せただろうか。
そういつも自問している。余生は、残されているうちは、まだ書く。

取り敢えず書きたいことは書き上げて一行の詩を残すまで書く
コメント (2)
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中村苑子句集より

2024-02-04 16:04:12 | 無題
「中村苑子句集」より
(みなフロイト的にヤバい)
舌を灼く氷不運な出合いかな
口下手の真っ赤な舌や氷水
蛇過ぎて草起き上がるなまめかし
睡蓮や聞き覚えある水の私語

夏蝶はおほむね白し汚れやすし
身のなかの一隅昏らし曼珠沙華
火の色の石あれば来て男坐す
身を容れて夕ぐれながき合歓の歓

消えやすき少年少女影踏み合ふ
現つなの少女ただ居て怖ろしき
屋根裏に昨日のわれと密会す
あはれ幼き花の下なる物狂い

衣擦れのあと寂として春の雪
桃の宿ひとり遊びの影踊り
うしろ手に閉めし障子の内と外
星ばかり見ないで蓮が開くから
わが影に来て影添ふや岩清水
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