出張中ですが入院生活の続きです。
喉を眺めた先生が「ちょっと血液が流れ込んでいますね~」と言ったあと、何を思ったか数時間前に手術して止血しているはずの大量のガーゼを鼻から抜き取ってしまいました。
当然大量出血です。
流れ出る血液を必死に抑えながら病室についていた吸引器のようなもので吸い取って行きます。
「この吸入器詰まってるよ!」バタバタ
「○○ガーゼ持ってきて!」バタバタ
「○○ガーゼはこの病棟にはありません!」バタバタ
と私の意識とは関係なくバタバタしながら切実なやり取りを続けています。
最初先生と看護師二人だったのですが、目を開けるたびに人が増え、気が付くと病室いっぱいに10人くらいの人が入り混じり、病室が騒然としています。
この時病室の前を通った人は「ここの患者もうダメかも」と思ったでしょう。
気が付くと偉い先生も来ていて、若い主治医の先生が「○○ガーゼを取ってしまったのが良くなかったかも知れません」とか言っています。
私の存在に気付いた一人の看護師が「福地さん!大丈夫ですか!」と声をかけてきたので「ギリギリ大丈夫です・・」と言っておきました。
ややウケて病室が少し明るくなったのですが、麻酔が切れた後に大量のガーゼを抜き差しされて血だらけで大丈夫なのかは本人にわかりません。
それでも何とか処置が終わってみんな落ち着いたのですが、手術の後より流れ込んでくる血液が増えていて苦しいです。
夜になり先生が来て「いや~大変でしたね。大丈夫ですか?」と聞かれたので「大丈夫です」と答えました。
また同じことになっては嫌なので頑張ることにします。
「まだ出血があるので止血剤を入れておきますね」と言って去って行きました。
この止血剤がまた厄介でした。
厄介な止血剤。