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主権回復記念日

2008-05-03 20:24:03 | うんちく・小ネタ

前回「メーデーが祝日になったら」という話題の記事を掲載した。
結論は、4月29日~5月5日の7日間が連続で祝日・休日となる、というものである。

東京大学名誉教授の小堀桂一郎氏は、「主権回復記念日を祝日に」と提唱されている。
主権回復日とは、大東亜戦争敗戦後に日本が連合国に占領続けたのであるが、主権を回復した日をいう。
その日とは、昭和27年4月28日である。
もし小堀教授の提唱が現実になれば、ゴールデンウイークはさらに1日増えることになる。

先の大戦は、昭和16年12月~昭和20年8月の4年弱の期間であるが、その後の被占領期間は実に7年弱に及ぶ。
現在の憲法、労働組合法、労働基準法、教育基本法などの極めて重要な法令は、この被占領期間に制定され、今日に大きな影響を与えている。
終戦直後、価値観が180度転換したとも言われる時期にGHQ監視下で制定された法律は、従来の日本人のDNAに合致しないことは仕方がないことだろう。

裁判員制度が取りざたされている今日この頃であるが、他人の人権を侵害した者の人権は、少なくとも被害者の人権と同等ではないと考える。
このような考え方は、普通の日本人にとって当たり前のことと思われるが、法律上は加害者も被害者の遺族も「同じ人間」として平等に取り扱おうとする...

労働基準法に至っては、制定当初から長い期間にわたって「守られざる法律の典型」といわれた法律である。
最近になって「サービス残業」「名ばかり管理職」などの問題が頻発するようになり、「守らざるを得ない法律」へと変遷した。

法律は道徳とは一致しないし、正義とも合致しない。
立法者は、少なくとも現状とその背景をよく吟味し、日本の将来にとって有効と考えられる方向で法改正を実施する責務がある。
残念ながら、現在の政権にも野党にも、全く期待できない。


ガソリン税・メーデー

2008-05-01 19:54:22 | ニュース

本日より、ガソリン税が復活した。
昨日ガソリンを入れようと思ったが、どこも並んでいたので入れそびれた。
一気に約30円も上げられると、かなり負担増である。
やはり昨日並んで入れておくべきだった...

今回のガソリン税の期限切れ・復活劇で、最も迷惑を被ったのはガソリンスタンドやその関係者である。
もし何らかの事情でいったん社会保険料が安くなり、1カ月後に再度値上げされたとすれば、社会保険労務士事務所も各企業の人事労務担当者等もかなり大変だろう。
政府は、国会の混乱によって国民に理不尽な迷惑をかけるようなことがあってはならないと強く思う。

本日はメーデーである。
メーデーとは、簡単にいうと「労働者の日」である。
労働組合が何かと企業に要求したり行進したりする日であるが、労働組合の組織率は低調で、以前のような活気はない。

個人的には使用者側の立場で業務にあたっているが、メーデーという日の存在そのものを否定する気はない。
むしろ、メーデーを祝日にして欲しいと考えている。
理由は、国民の祝日に関する法律の第3条第2項である。
『その前日及び翌日が「国民の祝日」である日は、休日とする。」

5月1日が祝日になれば、どうなるか?
4月30日は、その前日(29日)と翌日(5月1日)が祝日となり、休日となる。
さらに5月2日も、その前日(1日)と翌日(3日)が祝日となり、休日となる。
即ち、4月29日~5月5日までの7日間のカレンダーの色が最初から赤くなる。

「労働者の日」にふさわしい、「休日の増加」にもつながるケースが多いと思われるし、年に一回くらい、こういう長期休日があってもいいのではないだろうか?