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国境紛争(福岡藩と佐賀藩)

2009-06-28 20:26:32 | インポート

今日は、福岡地方史研究会の定例会に出席した。
今日の研究報告は、江戸時代の福岡藩と佐賀藩との国境紛争だった。
背振山の頂上付近がどちらのものであるかについての紛争である。

結果的には佐賀藩の主張が認められた。
この結果、なんと今でも背振山頂は佐賀県だ。

この話は知っていたが、単にその前に幕府に提出した地図に福岡藩が背振山を記載していなかったこととしか知らなかった。
実は、深いところで信仰の問題があったようだ。

佐賀藩は、背振系の千栗八幡宮を大切にし、法要等も背振系の僧正を度々指名して行ったようだが、福岡藩にはこれらの事実がない。
福岡藩は、ひとえに太宰府天満宮と彦山(英彦山)を重視していたようだ。
背振山頂には弁財天があるが、佐賀藩が幕府に提出した地図には、この弁財天の記載があった。

ところで、弁財天は、古くは弁才天で、読みも「べざいてん」だったらしい。
そのうち、財産的御利益の意味が強まって才が財に変わったとのことだ。
読みも漢字に合わせて「べんざいてん」に変わった。

ちなみに、個人的に「一所懸命」という言葉が好きだ。
もともと、鎌倉時代の守護地頭が「一所」に「命を懸ける」という意味だったものが、耳で聞くと「いっしょ」と「いっしょう」が混同され、「一生懸命」という漢字が充てられるようになった。
もともとの意味と全く違う。
そして今では、どちらの表記でも正しいとされている。

気付けば6月最後の日曜日。
今年もあと2日で折り返しに入る。
本当に早いものだ。

今日は長男の誕生日。
満10歳。
これも早いものだと思う。
あと10年で成人だ。

とても偶然であるが、当所の職員の息子も年は違うが同じ誕生日。

今日は、筥崎八幡宮で子供達の健やかな成長を祈願した。