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台湾特別講演会

2009-06-07 20:19:15 | 郷土史

今日は、日華(台)親善友好慰霊訪問団主催の台湾特別講演会に参加した。
毎年1回開催されている行事で、今年が第7回目。
記憶では、第3回目から5年連続での出席だ。
本日の講師は黄文雄先生と柳沢憲一先生。
お二人とも台湾生まれの台湾人だ。
黄文雄先生は、毎年一度「七夕」のように東京からお見えいただいている。

台湾について無関心な日本人が多い。
戦前は日本領だったから、当然戦前の台湾人は「日本人」だった。
敗戦により放棄することで、当時の「中華民国」の支配下に入る。
中国の国共内戦で共産党が勝利を収め、中華人民共和国が成立するが、そのとき蒋介石は台湾に逃げ込み、そのまま台湾の支配を続け、「大陸反攻」を狙った。
しかし、大陸反攻も実現しないまま今日に至ったため、今も台湾は「中華民国」として存在している。
あの孫文の辛亥革命で建国された中華民国だ。

台湾では、戦前から台湾に住んでいた者を本省人、戦後大陸からやってきた中国人を外省人という。
戦後やってきた外省人は、2.28事件に象徴される本省人弾圧を続けることになるが、実に戒厳令が38年にもわたって継続された世界に例のない事態となる。

台湾には親日的な方が多いが、それは戦前の日本人に好感を持っている、ということであり、現代の日本人に好意を持っているとは限らない。
日本人は、もっと台湾のことを知ることが必要だ。