本と映像の森 132 日高敏隆さん『世界をこんなふうに見てごらん』集英社、2010年1月31日第1刷~2010年7月25日第3刷、163ページ、定価1300円+消費税
日高敏隆さんは、著名な動物行動学者ですが、科学よりもっと広い、人間や命をだいじにすることを語っています。
日高さんは、「なぜ」という「目的」を大事にする人です。
小学生の頃、日高さんは「登校拒否」の昆虫少年で「枝をいっしょうけんめいはっている芋虫に思わず話しかけたことがあ」ります。
「おまえどこへいくの?何を探しているの?」(p10、「なぜ」をあたためつづけよう)
日高さんは、チョウはなぜそこを飛ぶのかを問います。
またこうも言います。
「人間は論理が通れば正しいと考えるほどバカであるという、そのことを知っていることが大事だと思う。
そこをカバーするには、自分の中に複数の視点を持つこと、ひとつのことを違った眼で見られることではないかと思う。」(p39、宙に浮くすすめ)
さらに「人間は人間の環世界(Umwelt)、すなわち人間がつくり出した概念的世界に生きている。人間には、その概念的世界、つまりイリュージョンという色眼鏡を通してしか世界は見えない。」(p95,イリュージョンなしには世界は見えない)
さて茂木健一郎さんは帯で「学問をすることが生きることと一致する。そんな奇跡への道筋」と書いていますが、ふつうは学問や科学は生きることとは別ですね。
そういう科学と生き方の一致する道筋をボクも歩みたいと思います。
日高敏隆さんは、著名な動物行動学者ですが、科学よりもっと広い、人間や命をだいじにすることを語っています。
日高さんは、「なぜ」という「目的」を大事にする人です。
小学生の頃、日高さんは「登校拒否」の昆虫少年で「枝をいっしょうけんめいはっている芋虫に思わず話しかけたことがあ」ります。
「おまえどこへいくの?何を探しているの?」(p10、「なぜ」をあたためつづけよう)
日高さんは、チョウはなぜそこを飛ぶのかを問います。
またこうも言います。
「人間は論理が通れば正しいと考えるほどバカであるという、そのことを知っていることが大事だと思う。
そこをカバーするには、自分の中に複数の視点を持つこと、ひとつのことを違った眼で見られることではないかと思う。」(p39、宙に浮くすすめ)
さらに「人間は人間の環世界(Umwelt)、すなわち人間がつくり出した概念的世界に生きている。人間には、その概念的世界、つまりイリュージョンという色眼鏡を通してしか世界は見えない。」(p95,イリュージョンなしには世界は見えない)
さて茂木健一郎さんは帯で「学問をすることが生きることと一致する。そんな奇跡への道筋」と書いていますが、ふつうは学問や科学は生きることとは別ですね。
そういう科学と生き方の一致する道筋をボクも歩みたいと思います。