雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 141 海部宣男『星めぐり歳時記 ー 宇宙吟遊 光とことば  ー』じゃくめてい出版、平成21年

2018年06月06日 04時34分02秒 | 本と映像の森


 新・本と映像の森 141 海部宣男『星めぐり歳時記 ー 宇宙吟遊 光とことば  ー』じゃくめてい出版、平成21年

 2009年、127ページ、定価本体1500円。

 天文・星と詩歌の両方を語った本です。ボクも知らない星の歌をたくさん紹介してくれて楽しい。

 いくつか紹介します。

 星合いや影どる水に人の老い  可都里(かつり)、江戸時代

 天の川苗代水にせきくだせ あまくだります神ならば神  能因法師

 流星も縄跳びすなつ子のように優しく見えて川風ぞ吹く  与謝野晶子

 ところがあいつはまん円なもんで
 リングもあれば憑きも七つもっている
 第一あんなもの生きてもいないし
 まあ行ってみろごそごそだぞ      宮沢賢治『暁穹への嫉妬』より

 7個というのは宮沢賢治さんの生きていた1930年代までの話で、現在は土星の衛星は60個を越える。不確実なものが3個ほどあるため61個までは確実か、と。

 海部さんは電波天文学者で野辺山の電波望遠鏡を作った人です。海部さんの宇宙の本はボクも何冊ももっていて、よく読みました。

 こういう体になってしまい、もう当分は、直接星を見る機会はあまりないので「天文学(天+文学)」で楽しもうかな。

 


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