新・本と映像の森 316 安良城盛昭『天皇・天皇制・百姓・沖縄』吉川弘文館、1989年
副題「社会構成体史研究よりみた社会史研究批判」。480ページ、定価2700円。
著者はボクの尊敬する歴史学者で1927年生まれ、1993年没。いちど、著者の生涯について書きたい。他の本も傑作と思う。
副題「社会構成体史研究よりみた社会史研究批判」にあるとおり、著者は「社会構成体史研究」の立場にたつマルクス主義歴史家です。
同じ立場にたつ人にすれば、安良城盛昭さんから学ぶことはかぎりなくあると思います。
主な内容をあげていくと・・・・・
「網野善彦氏の近業につおての批判的検討」
所有論
中世奴隷論
近世農奴論
「公界」論
「式目四二条」論
自由論
天皇制論
異民族支配論
琉球王国論
犬=奴隷論
身分論
ウクラード論
被差別論
むかしすこし学習しただけで、最近の歴史学はごぶさたしている。機会があれば勉強し直したい。