雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 71 光瀬龍「氷霧2015年」『墓碑銘2007年』早川SFシリーズ、1965年

2017年06月14日 20時11分33秒 | 本と映像の森
新・本と映像の森 71 光瀬龍「氷霧2015年」『墓碑銘2007年』早川SFシリーズ、1965年

 (SF12)早川書房、268ページ、定価290円、p67~89

 光瀬龍さんの初期「宇宙年代史」の1つ。

 木星のメタンの海に浮かぶ開発基地での物語。

 久しぶりの好天気に、補給船CC27に乗った「第8次調査隊」は開発基地から出発したが・・・・。

 調査隊は謎の心理的攻撃を受け、無残な混乱のなか隊員は発狂してしまう。救援に向かったヒノ、オサリバンたち3人は、そのメタンの浅瀬に巨大な異星人の宇宙船を発見する・・・・。

 「なお1つ、ここに木星での或る物語がある。これまでに人々によって語られてきた多くの物語と同じように、ここでも背景をなすものはひとしく暗黒と虚無、不毛と死であり、かつ、それらを絢爛と彩るのもまた、宇宙開拓者たちの、あの強烈で孤独な精神であることに変わりはない。」
 
 「つねに星から星へ宇宙船はひっそりと渡っていった。還ってこなかったものは、どこでどうなってしまったのか、むろん誰も知るなずはない。」
   (p67)

 1965年に買ったとすると、ボクが14才の中学生の時になります。ボクが10代の時に読んだSFの1つで、「宇宙年代史」は、気分がすごく好きな作品群です。他の作品も、また紹介したいと思います。



 ソ連のSF作家、イワン・エフレーモフの「アンドロメダ星雲」のなかに恒星間飛行で他の恒星の惑星で異星人の宇宙船を発見する話がありますね。

 そのときに、その惑星の生命体から心理攻撃を受けるんでしたね。

 いずれにしろ、宇宙船の物語はつねに哀愁に満ちている。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。