馬糞風リターンズ

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珍しい野鳥「アオバト」を見ました。

2010年03月01日 | 日記
嫁さんとドライブに行きました。
丹後で「田舎暮らし」をしている知人宅を訪問しました。
大阪で大きな会社を経営していましたが、今から15年前60歳を機に「スパー」と大阪での生活を打ち切り、丹後に引籠りました。世俗の欲を潔しとしない見事な処世で、誠に身綺麗な人です。丹後に引籠ったのを知り「なかなかに 山の奥こそ 住みよけれ 草木は人の咎を言わねば」(中将姫)を認めた「短冊」を送った事があります。僕はあまり他人さんの生き様を真似たいとも思わないし、こうでありたいなどと理想もありませんが、唯一敢て言うならば「この人」の様でありたいと思う事があります。

 庭の古木に見慣れない緑色の綺麗な鳥が住み着いたそうです。2週間ほど前の事だそうです。早速庭の木を見上げますと光の具合で「みどり」にも「あお」にも、またグラデーションの見事な羽色の鳥が枝を忙しく渡り歩いていました。
当家のご婦人も非常に興味があると見えて「野鳥図鑑」のどを買って来てしらべたようです。しかし、図鑑では「分からない」そうでなんとか「名前」を知りたいそうです。
「君は物知りだから解るだろ」と言われますが僕も全く分かりません。
奥さんが「何とか知りたいネ」と言われるので、専門家を捜す事にしました。

 このエリアの家畜保健所に後輩が居ることが分かり、自宅の電話番号を調べ出して「野鳥に詳しい人」を捜してくれるように依頼しました。
時間を措かず「日本野鳥の会」のこのエリアの支部長から電話がありました。
「鳴き声は?」「どのくらいの大きさですか?」「カラスより大きいですか?」「ハトより大きいですか?」「羽根の色は?」「嘴の形は?」・・・。
野鳥を絞り込む質問は、上記のような質問で絞り込むのだそうです。

 「ヒョットしたら」「アオバト」かも知れない。「すぐ行きます」と・・・。
登山帽、みどりのジャンパー、カメラ機材、迷彩を施したテントを持ち込み、このあたりで「アオバト」の「鳴き声」を聞いた事はあるのですが、姿を見た事がなかった、と興奮気味に入ってきました。樹の下に行き、ジーと見つめていましたが「アオバトです」「間違いなくアオバトです」と鳥から目を離すことなく頷いていました。

 それから「何時発見されましたか?」「仲間を見ましたか?」に始まり、家人に矢継ぎ早に「質問」の嵐です。

「アオバト」は「海水」を飲みに来るんですよ!海に近いので来たんでしょうね。と一人納得して興奮していました。
それから「撮影」したいので暫く「お庭」を拝借できませんか?と言ってからテントを張り出し、「脚立」を貸して下さい、と撮影準備にかかりました。
野鳥の会の支部長さんは、午前11時頃から庭に入り夕方の5時過ぎまで、熱心に撮影したりメモを取りながら観察していました。

 奥さんが「お休みになってお茶でもどうですか?」と何度か誘いましたが、「いやいやもう少し良い写真が撮れましたら」と言って最後まで庭で頑張っていました。
夕方になり資材を撤収しながら「明日もお邪魔していいですか?」「ハイハイどうぞ」
「ジャア、明日早めにお邪魔します。勝手に入ってもいいですか?」「どうぞどうぞ」

 支部長さんが帰ってから当家の主人が「そんなに面白いもんかネ」奥さんが「無趣味だから野鳥の観察でもどうですか」「ウム、面白そうだネ」
全く趣味のないこの男が「ヒョットして野鳥観察」が趣味になるかも・・・。

「アオバト(緑鳩)」は生態がよく分からないそうです。巣を見つける事は滅多にないそうです。
帰ってからインターネットで検索してみると「よく分かっていない」「珍しい」野鳥だと云う事が分かりました。

写真は僕が撮影した「アオバト」です。

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