写真は明治5年の創成川付近のものです。
船山馨の「幕末の暗殺者」の内「薄野心中 新撰組最後の人」の時代設定は明治4年のことです。
僕が下手な解説をするより「雑記帳」にそのまま転載しておきました。
興味のある方は一読してみてください。勿論、小説ですから「true history」ではありません。
最近、タブレットタイプのPCが普及しているそうで、そのためかどうかは知りませんがスキャナーの機能も充実してきました。
この「薄野心中」もOCRを利用すれば30分ほどでそっくりそのままPCに取りこんでしまいます。
余談になりますが、祖父母や父母の時代の「写真帳」それに自分自身の古いアルバムなど、こんなものを残しておけば子供たちが処分に困るだろうと、ぼちぼちPCに取りこんで「古いアルバム」を処分しています。
ラグビーの真髄は「ノーサイド」にあるそうです。
試合中は、あれだけ闘志むき出しの死闘を繰り広げていても「ホイッスル」が鳴れば「ノーサイド」、敵味方なく健闘を讃えあう精神が素晴らしいのだそうです。
幕末維新、京都で勤皇だ!佐幕だ!攘夷だ!開国だ!と命のやり取りをした連中も、ご一新ともなると「ノーサイド」。
人斬りと恐れられた薩摩の中村半次郎と同じく新撰組第一等の人斬り斎藤一とが、友情に似た懐かしさを感じたとしても不思議ではありません。
この二人は、再び敵味方に分かれて白刃の下を掻い潜る巡り合わせの人生を送ります。
西南戦争で、中村は西郷軍を指揮し、斎藤は政府軍の「抜刀隊」(警察)に加わります。
斎藤一は、大正四年まで生存しています。
維新から僅か半世紀ほどの時間が経過しただけです。
それでも、日本人は「日清・日露」を経験し、工業を興し、兵を養い世界の列国に与して行きます。
この間の時間の流れの速さは、今までに経験した事のない速度で変化しました。
明治は遠くなりにけり、嘆息した俳人が、今、昭和すら遠くなってしまった平成の御世を果たしてどのような感慨で眺めるのだろうか?
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