馬糞風リターンズ

世ノ中ハ何ノヘチマトオモヘドモタダブラリト下ツテモオラレズ

梅雨の話・・・・(4)

2011年06月14日 | 雑学
摂津の国(現・兵庫県神戸市北区山田町原野)の限られた地区に「栗花落」「墜栗花」或は「五月七日」と云う「苗字」があります。
神戸市北区山田町原野に「栗花落(つゆ)の井」という井戸があります。写真は入口に立てられた表示板です。
「栗花落」「墜栗花」「五月七日」いづれも「つゆり」「つゆ」と読みます。
珍名・難読辞典には必ず載っている珍しくまた難しい読みの苗字です。



栗落花の井の前にある「栗花落武一」奉納の石碑です。

栗花落」「墜栗花」「五月七日」を「つゆり」「つゆ」と読む事については複数の伝承がありますが、どれも大筋は同じものです。ここでは地元に伝わる代表的なモノを紹介します。


由来は奈良時代にさかのぼります。
 淳仁天皇(在位七五八―七六四年)に仕えていた当地の郡司・山田左衛門尉真勝が右大臣の二女・白滝姫に身分違いの恋をした。天皇の仲介で恋は成就し二人は結ばれた。ところが姫は三年後に亡くなってしまう。悲しみにくれた真勝は、ここに社を建て弁財天を祭った。
 水が湧き始めたのはそれからだ。毎年入梅のころ、社の前の池に水が満たされるようになった。
伝え聞いた天皇は、真勝に「栗花落」姓を与え、井戸にも名が付いたのだという。
そして旧暦五月七日に栗花落祭りという雨乞いの祭りを行うので、この読み方のになったとのことだそうです。

 また、香川県高松市にある和菓子屋に「栗花落(ついり)」と云う銘菓があります。

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