馬糞風リターンズ

世ノ中ハ何ノヘチマトオモヘドモタダブラリト下ツテモオラレズ

ミツバチ便り。

2016年04月13日 | 昆虫・ミツバチ
今年もミツバチを飼うことになりました。話題も賞味期限切れとなった感があるので飼育頭数は最低限になりました。今回導入した群は以前の系統とは違い本来のミツバチの温和な性格で攻撃性は無い様です。ゴールデンウイーク前後には採蜜できそうです。周辺の畑にはレンゲソウが満開で良い蜜が今年もとれそうです。
  

「みつばち高校生 富士見高校養蜂部物語」(森山あゆ著 リンデン舎発行 サンクチュアリ出版発売)と云うドキュメントタッチの本があります。何方かと云うと本のタイトルに惹かれただけかもしれませんが250ページ弱で1~2時間もあれば読める手軽さもありました。よくある青春根性物語顔も知れません。脚色次第では面白いドラマにできそうです。
 養蜂部を立ち上げた富士見高校園芸科の竹前千春さんのセンスの良さが窺い知れます。養蜂部を立ち上げる準備として見習い体験や講習会に参加して養蜂への知識を集積してゆきます。日本のミツバチ研究の最高峰玉川大学ミツバチ科n佐々木正己名誉教授の講習会の質疑応答で、千秋さんはほかの参加者とは全く趣の違う質問をします。「・・・ミツバチは群れに危険が及ぶと自分を犠牲にしてまもろうとしますょね。生き物の中には自の家族のために命を捨てられるのでしょうか?」この疑問こそがミツバチ観察の面白いところです。養蜂技術やどの様にすれば成果を上げられるかということの関心が集まりがちですが、千春さんの疑問は彼女のセンスの良さを感じます。この疑問はハミルトンの血縁選択説・他利行動などミツバチの生態に関わる根本的な問題です。このセンスの良さが富士見高校養蜂部が成功する1要素かと思いました。