里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

折々のことばより

2016年01月31日 | 日々のつぶやき
今日の新聞・折々のことばより


意識はしばしば感覚のひだのなかに身を潜めている。

               ミシェル・セール


 祈るときは合わせた二つの掌(てのひら)のあいだに、口惜しくて歯ぎしりするときは歯と歯の間に、悔いて顔をしかめるときは眉間(みけん)、あるいは瞼(まぶた)のあいだに、魂はある。

このように魂は体のいろんな場所に散在すると、現代フランスの思想家は言う。

脳の科学とは違い、魂にじかに響いてくる魅力的な思想だ。

では他人の皮膚と触れあうときには?            

             「五感」(米山親能訳)から。

   

寒中見舞い

2016年01月30日 | 日々のつぶやき
今年は、我が家が年賀状を喪中につきと言う案内を出しておりましたので、数人の方が、寒中見舞いを下さいました。

その頂いた寒中見舞いの中から、一枚の葉書を抜粋して書かせて貰います。

              

寒中お見舞い申し上げます。

 昨年10月より母の介護の為に神戸に帰っておりました。

12月12日に母A・Y83歳は、穏やかに天国に旅立って行きました。

2か月の日々は、私にとって神様からのプレゼントでした。

母と笑い、食事し、散歩し、毎日共に生活することが出来ました。

10日後に、義母も帰天し、ドタバタで新年を迎えました。   

         


ご主人様、永遠の光の中で憩われますように、心よりお祈りしています。

K子さんにとって良き一年になりますようにお祈り申し上げます。

  平成28年1月

                          K・T


                              

 

折々のことば

2016年01月29日 | 日々のつぶやき
1月21日の新聞・折々のことばから

目は臆病・手は鬼


三陸地方に伝わることば


 
 気仙沼のある魚問屋でのこと。

大にぎわいの宴席のあと、下げた食器の山を見てため息をついていると、一家の母がこう言ったという。

途方もない量の片付け仕事を前に怖(お)じけているいるときも、とりあえず手を動かせば存外すんなり事はなる。

震災後、すさまじい瓦礫(がれき)の山を前にしてボランティアの人達がこの言葉を立証した。

                    「斉吉(さいきち)魚問屋便り」(2013年2月)から。

         


長男の誕生日

2016年01月26日 | 日々のつぶやき
今日は、我が家の長男の誕生日です。

前日(25日)の夕方に、どうも異変を感じ、病院へ行った方がいいのかなぁと考えていました。

主人が、勤務から帰って来たので、「どうもおかしい」と告げると、「すぐ病院へ行こう」と言う事になり、一応病院のほうへも連絡をいれ、夕食の用意も出来ていたのですが、食べずに、病院へ連れて行ってもらいました。

その日は、勿論もう病院の先生方は、勤務を終えて自宅へ帰られており、その日の当直医は、整形外科の先生でした。

私が病院へ着いてから、その夜の緊急呼び出され当番に当っていた産婦人科の先生を呼び出されました。

その先生が病院へ来られる直前に、もう一人の生まれそうな妊婦さんが飛び込んで来られました。

緊急呼び出しを受けた先生が、病院へ到着後、すぐに私ともう一人の妊婦さんを診て、この方の方が先に出そうだと言う事で、先ず分娩室へ入られました。

その間、私は特別室で待機していました。

その時、看護婦さんが、2.3回様子を見に来て下さっていました。

さきに分娩室に入られた方が、無事に終わり、やっと看護婦さんが私を迎えに来て下さり、いよいよだなと覚悟しました。

分娩室に入るとすぐに、先生が、「さぁ、頑張って立派な男の子を生むんだよ」と言われました。

この先生には、今までの外来では、一度も診察して貰っていないのに、「立派な男の子を生むんだよ」と言われたのは、カルテに男の子と言う事が書かれていたのかなと思いました。

今でこそ、お腹の中にいる間に聴けば、男の子か女の子かを教えて頂けますが、当時は、「解っているのですが、言ってはならないことになっていますので」・・・と言う事で教えて貰う事は出来ませんでした。

でも、私は、何となく男の子だと確信に近い思いを持っていました。

何しろ、活発にお腹の形が変わるほど、グニャグニャと気持ち悪いほど動きまくりましたので。


病院の勤務時間が終わった後で、飛び込みの出産があった時は、この病院には、看護学校もありますので、その看護学生さんが、飛び込みの出産があるたびに、順番で、一回の分娩者に5人づつが、実習生として立ち合われます。

私の時にその立ち合に来られていた看護学生さんの一人が、私の頭の上あたりで、立っておられて、ずっと私の顔の汗を拭いて下さっていました。

先生が、「もう出るよ、もう出るよ、頭が見えて来たからね」と言われました。

本当にすぐに出て来ました。

そして、私は、今スルッと出たのに、泣かないの?と思いました。

何か、クシュン、クシュンと言っていました。

先生が、スポイドか何かで赤ちゃんの口の中を吸い取っておられるようでした。

すると、それに嫌がって反抗するかのような大きな声で泣きました。

あぁ、ヤレヤレと言う気になりました。

そして、先生が、「生まれたよ」と片手で赤ちゃんを持って、高くあげて私に見えるように見せて下さいました。

私は、震える声で、「ありがとうございました」と言うのが精いっぱいでした。

私の頭の上の方に立って、ずっと私の顔の汗を拭いて下さっていた看護学生の方も、「おめでとうございます。一緒に頑張りました」と言って下さいました。

その言葉を聞いた時、私は、その看護学生さんの顔を初めて見て、「ありがとうございました」と言えたのですが、その方の顔を見てビックリしました。

若く、未だ少しあどけなさが残るような顔立ちでしたが、汗と涙で、グシャグシャになっておられました。

私の汗は、ずっと拭き続けて下さっていたのに、ご自分の汗と涙は拭かずに、私と一緒に頑張って下さったんだと解り、感謝と感動の涙が、又私にあふれました。

あの時の感動の涙は、一生忘れることはないと思っています。

長男は、25日の夜に病院へ行きましたが、産声を上げたのは、26日の0時08分でした。


生まれた子をはじめ、沢山の人にお世話になり、みんな、みんな明るい未来にいい花が咲きますように、祈りを込めてお琴の曲、「未来花」を贈りたいと思います。


地唄箏曲美緒野会 - 未来花  MIONOKAI - Miraika 2015/01/02_2

折々のことば

2016年01月25日 | 日々のつぶやき
今日の新聞・折々のことばから

     雨ニモ負ケソウ

     風ニモ負ケソウ

          

                 沢村 澄子






 弱いことをちゃんと「弱い」と言い、苦しいことを「苦しい」と言えるのは、実は強い人かもしれない。

300枚の牛乳パックをつないで「雨にも風にも負けない傘」を作ろうとした東北の書家は、突風に煽(あお)られそうな傘を見て書いた。

震災前は、壊れないものをどう作るかに腐心したが、今は「壊れた後、どうするかを考えている」と。

                               「沢村澄子 2010~2015」から。

                                
                             

折々のことば

2016年01月24日 | 日々のつぶやき
今日の新聞・折々のことばから

支援金を払っても何の見返りがあるとも思えませんが、大物になった気分にはなれます。

                                和田 芳治

                


 貨幣を介した等価交換ではなく、貨幣に換算できない物々交換をベースに地域経営を再建しようと、広島県の山あいで起業してきた「元気で陽気な田舎のおじさん」。

自由な「支援」で互いに支えさおうと言う。

藻谷浩介+NHK広島取材班の「里山資本主義」から。   

そう言えば多くの英和辞典で、リベラルという語の意味としてまっ先に挙げられているのは「気前がいい」だ。

影を慕いて

2016年01月22日 | 日々のつぶやき
昨日、お琴演奏の曲を入れましたら、「いいねぇ~」と言って下さった方がおられました。

それで、また何かお琴の曲で探して見ますと言う事で、探しました。

ところがお琴で、今入れて見たいなと言うイメージに合う曲が見つからず、大正琴で、少し、イメージがずれるところがありますが、何か心に入り込むものがありましたので、この曲を入れて見ました。


【影を慕いて】大正琴演奏 琴修会 Japanese Harp Taisho Koto

単純な日々

2016年01月20日 | 日々のつぶやき
毎日毎日、同じことの繰り返しの日々。

何か変わったこと無いかなぁ?

でも、何も変わらなく、平凡な繰り返しが一番いいのでは?

それが何も悪いことが起こらなければ、幸せと思わなければならないのかなと自分に言い聞かせています。


sm21464330 辻井伸行 ショパン『革命のエチュード』 Nobyuki Tsujii chopin revolutionary etude private studio