四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

100日の荒行

2009-02-10 15:31:54 | 生かされて今日
 百日間の荒行を達成した日蓮宗のりりしい僧190人が、今朝午前6時に荒行堂から下山してきました。千葉県市川にある中山法華経寺の成満会(じょうまんえ)です。品川の息子の下宿に前泊し、始発で駆けつけました。眼の光る髭の僧達は白装束に素足にゲタ、自分でしたためた写経の巻物を胸に南無妙法蓮華経を高唱、全国の檀家が旗のぼりを押し立て列をなして出迎えます。児を負ぶった若奥さんや親兄弟も無事の下山を、抱きつかんばかりに大喜びしています。感動的でド迫力ある式典です。
 なんせ、極寒の午前3時の水垢離から、夜11時まで日に七度の水行です。睡眠時間3時間で、お粥、味噌汁、野菜少々の2食なので、10~15キロ痩せるそうです。すさまじい修行ですが、今年は5回と4回の達成僧が各七名もいます。胸に抱く経巻の色がその達成回数で違うのです。
 さぞかし、日蓮聖人も「よし、頼むぞ」とお喜びされていることでしょう。大不況の暗闇の日本に力強い信仰者が、お釈迦さまの灯明をかざして頂きたいと念じました。

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