四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

春を待つ

2015-01-15 08:47:27 | 歌の花束

 寒に入り、20日は大寒となります。世相は内外ともに寒さがまして参りました。自然災害や気候の激変が起こり続けています。増税の上に生活日常品の値上げが続き、持てるものともたざるもの、正規労働者と派遣社員・契約社員との格差が大きく開いております。

パリではイスラム原理主義者のテロ事件で、移民を受け入れててきた欧州諸国に反イスラムの恨み憎しみ(非寛容な国粋主義)が国を分断する動きが見られます。イスラム国でのおぞましい人殺しの写真がインターネツトで拡散しています。

気候も寒ければ、世界での人間間の調和がズタズタに引き裂かれるような気配です。早く春が来て欲しいですね。

 新潟出雲崎の産んだ良寛さんのご命日は1月6日、良寛忌でした。おおらかな村の聖人の歌を読んでせめて心に春を招き入れましょう。

  

 『冬ごもり 春さりくれば 飯いひ乞ふと 草のいほりを 立ち出でて 

 

里にい行ゆけば たまほこの 道のちまたに 子どもらが 今を春べと 手まりつく 

 

一二三四五六七ひふみよいむな 

汝ながつけば 我あはうたひ あがつけば なはうたひ

 

つきて歌ひて 霞立つ 長き春日はるひを 暮らしつるかも

 

   かへしうた

 

霞立つ長き春日を子供らと手まりつきつつ今日もくらしつ

 


コメント    この記事についてブログを書く
« 三渓園の投句箱 | トップ | 阪神淡路大震災犠牲者の慰霊 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歌の花束」カテゴリの最新記事