四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

名庭園の花盛り

2010-04-05 07:25:36 | 生かされて今日
 鎌倉時代の浄土式庭園を持つ称名寺に桜狩の人波が途切れません。赤門から仁王門への石畳の参道は花のトンネルとなり、「称櫻会」の銘入りの提灯が揺れていました。赤門脇の桃の花も開いて俳句仲間らしいおばあ様3人が見上げています。
桜祭りの今日だけはオッカナイ仁王さんも口もとがゆるんで、お目こぼししてくれるようです。阿字ヶ池の亀も甲羅干しする陽気となりました。花より団子組はお酒におでん、搗きたてのお餅や豚汁を、日曜画家はカンバスに筆を走らせています。
 わが日本は四季に恵まれ、テロや戦乱に巻き込まれることもなく不況とはいえ幸福な国だと思います。異国には桜狩・花見の習慣はなく、自然は人間が征服する対象と思い込んでいるようです。日本の天気予報の正確さ、日々のお天気と暮らす日本人は稲作のDNAが組み込まれているのです。人間も大自然の一部とする東洋思想が地球を救う時代が来ると思います。 
 ♪花ざかり宙(そら)にも都ありにけり  駿

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