『さゞ波の音近く、三井の鐘聞こゆるあたり、暫く旅の宿りを求む。
あるじは高橋瓢千といふ。志、風雅を好み、身貧をいとはず。
風雅(俳諧のこと)はわが好むところにして、貧は我友なり。
栖は膝を入るるのみにして、狭きうれへ有りといへども、
馬・車の通ひすぎにあづからざる悦び有。
足らざるを楽しみて淋しきを又友とす。
「此宿は水鶏も知らぬ戸ぼそ哉」ばせを』
琵琶湖近くの貧家に泊めてくれた風雅な友を讃えた名文である。少欲知足を忘れ物欲に猛る現代人に耳が痛い文章です。
『さゞ波の音近く、三井の鐘聞こゆるあたり、暫く旅の宿りを求む。
あるじは高橋瓢千といふ。志、風雅を好み、身貧をいとはず。
風雅(俳諧のこと)はわが好むところにして、貧は我友なり。
栖は膝を入るるのみにして、狭きうれへ有りといへども、
馬・車の通ひすぎにあづからざる悦び有。
足らざるを楽しみて淋しきを又友とす。
「此宿は水鶏も知らぬ戸ぼそ哉」ばせを』
琵琶湖近くの貧家に泊めてくれた風雅な友を讃えた名文である。少欲知足を忘れ物欲に猛る現代人に耳が痛い文章です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます