『新たなスタートに胸がはずむ四月の月を迎えましたが、それをよそに、受験の失敗や不本意な配置転換で、真っ暗闇の思いでいる人もいると思うのです。
自分はこんなに努力していると思っているのに、それが認めてもらえず、努力が裏切られる結果になってしまったら、自信が吹っ飛んで、やけを起こしたくなることもあると思うのです。しかし、そのときがいちばん大事なときなのですね。
私たちはぎりぎりのところまで追い込まれないと、なかなか真剣になれません。そこのところで原因を外に転嫁して恨みに凝り固まってしまうか、それを契機に自分をもう一度見つめ直すかで、これからの道がまるで違ってしまいます。
自分を反省する心になると、人の言葉を素直に聞く謙虚さが生まれます。人の言葉に耳を傾けて、教えられるとおりにものごとを見、考えようとつとめると、我見がきれいに抜けていくのです。これが懺悔なのです。
結果はおまかせしてしまって、自分の最善を尽くそうと心が決まると、自分では考えてもみなかったような結果がいただけるのです。』
庭野日敬著『開祖随感』より
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