四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

八月は6,9,15だ!

2013-08-01 21:38:17 | 生かされて今日

 暦の上では7日は立秋、秋立ちぬです。陽暦5月16日に深川を立たれ「おくのほそ道」に踏み出された芭蕉翁と曽良さんは、今日は秋田県の象潟にお泊りです。『松島は笑うがごとく、象潟はうらむがごとし』と。

♪象潟や雨に西施がねぶの花  芭蕉

♪象潟や料理何くふ神祭  曽良  

たまたま象潟は村祭だったのですね。それにしてもこの炎暑、ワラジでてくてく約40KMを歩かれるとは奇跡的難行です。「ただ一日の願ひ二つのみ。今宵よき宿からん、ぞうりの我が足によろしきを求めん」と苦しみを漏らされております。

 さて、8月6日は広島原爆の忌日、9日は長崎の原爆忌です。想像しましょう、この炎天になんとむごい火焔地獄だったでしょうか。赤ん坊から年寄りまで無差別に焼き殺され一生放射能に苦しんで逝かれました。自分の身に引き寄せて想像いたしましょう。

8月15日は終戦日、敗戦日、この愚かなる大戦により300万人を超える日本人、2000万人のアジア人が命を奪われました。過日シベリアの森で旧日本兵のご遺骨が発見されました。未だに犠牲者の遺骨は硫黄島や朝鮮やニューギニア、太平洋の水底に放置されています。鹿児島の知覧には特攻に命を奪われた20才前後の英霊の無念さが感じられます。ミサイルや原爆や戦闘機や大砲の暴力によって国を守るより、智慧と慈悲とで日本を守りたいものです。自民党の憲法改悪、集団的自衛権の発動はまたまた国民をこの惨劇に陥れるキケンが高いです。A級の戦争犯罪人を祖父に持つ総理大臣はこの犠牲者の霊にどう答えるのでしょうか。戦争は絶対に阻止しなければなりません。それが戦没者への慰霊であり生きている日本人の義務です。


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