四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

学生百人一首(その2)

2009-02-14 06:10:48 | 歌の花束
 MOA美術館ロビーに飾ってあった小学6年生の堂堂たる書に打たれました。

◎脈拍が消えていくのを手で感じ涙こらえて歯をくいしばる 
                    新宿区医師会立看護高2年 滝澤江里
 (ナースは医療現場の最後の愛のきずな、強くやさしくあれ)
◎溶接の火のこびとらが踊りだす実習室は炎の舞台  長崎工業高3年 山口洋平
 (火花を小人にたとえた比喩がロマンチック、その君のセンスが素敵)
◎限界は僕が思うほど近くないぶつかるまでは走ってみようか  
                    西部学園文理高1年 村崎愛奈
 (私は自分の跳べるハードルを低くして、挑戦をしてこなかった悔いがあります)
◎梅干しやぬか漬けなめものあんこまでもう食べられないじいちゃんの味
                    神奈川大付属高2年 吉野拓哉
 (爺ちゃんへの哀悼の歌、これからも思い出してね)
◎試合前体の震え抑えつつ相手選手と握手を交す  清風中2年 福原健太
 (勝負直前の緊張感がビーンと伝わります。中学生とは思われない歌だ)

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