四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

大室山の山焼き

2024-02-19 13:16:56 | 生かされて今日

 伊豆半島伊東の大室山山焼き見学に参りました。山頂580メートルのお椀型で優美な山全山を覆う枯れ草を一気に焼き払う豪快な季節の行事です。野焼きです。

かなり危険を伴うので 、開催日が現地の天候風向きに左右されようやく2月18日に決定されました。午前9時に山頂のくぼみ部分の野焼きがありました。全山焼きは正午点火です。

 大船駅から伊豆急下田行の踊り子号に乗り、小田原、湯河原、熱海を過ぎて伊東です。

たしか伊東氏という豪族が支配していたのでは。

相模灘の水平線がまぶしくあんこ椿と三原山の大島が浮かんでいました。

『箱根路をわれ越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄るみゆ』 源 実朝

『大海の磯もとどろに寄する波われてくだけてさけて散るかも』

 サボテン公園直行の臨時バスの初発に中国人カップル等々と乗り込みました。がたびしのバス、凸凹の山道を飛ばして大室山の麓、ロープウエイ駅到着。

 待ちに待った正午、花火が上がり着火。炎は龍が火を吐くごとくに燃え盛り始めます。瞬く間に山頂へ炎が延び、人間の煩悩業火のように不気味な音を撒き散らして動き出します。

私達はおもわず立上つて、カメラを向けていました。おおよそ20分、うす茶の山は黒きおわん形に変わりました。河津桜が満開でした。

帰りは伊東の温泉町を散策、熱燗と遅い昼食を楽しみました。1.3万歩、膝がガクガクしました。

 

 

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