四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ほめられて

2021-04-27 06:16:42 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『「この紋所が目に入らぬか。恐れ多くも先の副将軍……」という名台詞は、ご存じテレビドラマ『水戸黄門』のクライマックスですが、この時代劇は、スタートして二十三年目を迎えたそうです。

スポンサーの松下電器の松下幸之助さんは、「国の為政者、人の上に立つ者は、それにふさわしい責任ある行動をとらなければならない。その立場を忘れて不正な輩と結託するようなことがあっては、庶民が許さないんですよ」と言って、このドラマをいつも楽しみに見ておられたそうです。

六波羅蜜の一つに忍辱行(にんにくぎょう)が挙げられていますが、忍辱行でいちばん難しいのは、まわりの批判にじっと耐える忍耐よりも、どんなお上手を言われても、そのお世辞に乗らないことで、これも大事な忍辱行です。

自分に反対する人がだれもおらず、いつもみんなに合掌されていると、自分が偉くなったように錯覚しがちで、そこに我が出てしまいます。自分のわがままを押し通して、それに気づけなくなってしまうのです。黄門さまではありませんが、「助さん、格さん、懲らしめてやりなさい」という“天の声”に、いつも耳を澄ましてわが身を整えるのが精進です。』

            庭野日敬著『開祖随感』より

 

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