四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

目の前の人を拝む修行

2018-08-14 08:16:58 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『お釈迦さまは法華経で、すべての人に成仏の保証を与えられています。その条件として、たとえば舎利弗(しゃりほつ)尊者に対しての授記では、「舎利弗よ、あなたは無数の仏につかえて菩薩行に励み、未来世に華光という名の仏になって人びとを救うことになります」と語られます。万億の仏の供養が成仏の条件としてあげられているわけで、私たちには、ほど遠いことのようにも思えます。

しかし、そのお手本が具体的にちゃんと示されているのです。それが常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)の礼拝行です。常不軽菩薩は出会う人出会う人を拝みぬきます。自分をののしる人にも、暴力を振るう人にも、仏を見ていくのです。

私たちは、家庭で、職場で、社会で、数えきれない人に出会います。その一人ひとりに仏さまがいらっしゃるのです。その仏さまを拝んでいくのが万億の仏を供養することだともいえましょう。自分を守ることに汲々とするのでなく、出会う人のすべてに喜びを与えていける自分になる決意をしようではありませんか。まず、自分が光り輝く存在にならなくてはなりません。』

庭野日敬著『開祖随感』より

 

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