四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

どっちが幸せでしょうか

2017-01-05 05:14:29 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『子どもが五千円のお年玉をもらったら、大喜びします。ところが、次の年も同じ五千円では、それほど喜びません。こんどは一万円でなければ驚かない。その次の年になると、一万円では「なあんだ」という顔で、二万円もらって、やっとにっこりする。

中学生くらいの子どもでもそうなのですが、大人となると、なおさらです。一つの欲が満たされると、また次の欲が出て、それが満たされないと不満になってしまうわけです。

これではどこまでも不満は尽きず、一生、不平不満のうちに終わってしまうことになりかねません。こんな寂しいことはありません。

 十分の収入がある地位にいながら、それでも満足できずに収賄で捕まってしまう人がいます。立派な家に住んでいても、家族が不満だらけでいがみ合っている家もあります。

それに比べて、アパート暮らしのつましい家計の中で一家が仲むつまじくいたわり合い、いつも笑顔で暮らしている家庭を、私はたくさん実際に見ています。

 どちらが幸せでしょうか。老子(ろうし)の言葉に「足ることを知る者は富む」とあります。よくよくかみしめたいものです。』

 

庭野日敬著『開祖随感』より

 法華経に曰く、諸苦の所因は貪欲(とんよく)これ元なりと。

 

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