四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

戦没画学生たちの惨劇

2011-06-14 22:42:02 | 生かされて今日
 長野県上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」展が横浜赤レンガ倉庫で開催され、今日が最終日でした。館主 窪島誠一郎さんのごあいさつ文から抜粋。
『戦争中数多くの若い生命が戦地に駆り出され、戦場のつゆと消えました。そうした中には画家になることを一心に夢み、生きて帰って絵を描きたい叫びながら死んでいった画学生たちがおりました。・・・絵筆を銃に替えて生きねばならなかった彼等の無念と、同時に絵を描くことがどれだけ至純な歓びにみちた行為であるかを物語るひたむきな生の軌跡があったと思います』

 「自分が死んだら家族一同で万歳を唱えて下さい」との遺言状。
 遺品の手帖にお雑煮など食べたいもの64項目を書き付けた方。
 戦死の報を受けたらメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチレルトを流してほしい。
 嬰子を抱いて若き妻と縁側に写るセピア色の写真。この方はおでこが広くメガネで私に似ておられて再度拝見しました。悲しみが湧き上がりました。
 いかに正義のための戦争が残酷であるかを叫んでいます。戦争に巻き込んだ政治家への憎しみが募りました。世界で唯一の平和憲法改正をもくろむ悪党どもを絶對に許してはならぬのです。少なくても昭和生まれは憲法改正を阻止する義務があると思います。
遺された作品はレベルの高い秀作ばかりで、戦病死されずに生きておられたら・・・。身震いする程の英霊の無念さを感じました。合掌
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