四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

渡り初め

2009-03-06 21:12:05 | 生かされて今日
 横浜金沢区の称名寺は、750年前鎌倉時代の実力者、北条実時一族の菩提寺です。浄土式庭園の阿字ヶ池に朱色の反橋が再興されました。
 貪欲にまみれたこの世(彼岸)から修行を象徴する太鼓橋を登り中ノ島、さらに平橋を渡るとご本尊・弥勒菩薩立像を納める金堂の彼岸(ひがん)、浄土へ到達します。
 この3月は自分のいのちの元である無数の祖先へ感謝を申し上げる日本伝統のうるわしい習慣、春彼岸の月です。たくましい大樹にはそれを支える根っこが実在します。「肉眼では見えない」が自分の根元を見つめると、父母をはじめ無数の祖先が60兆個の細胞の中に実在して支えてくれていることに気付きましょう。
 ヨコハマの国宝を納める金沢文庫は当寺の隣りにあり、反橋の渡り初めが4月4日にありますので是非お運びください。今朝初入港のクーンメリー号(15万トン)のお客様も訪れて欲しいなぁ。
  ♪反橋に春泥はらふ渡り初め   駿
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