alternativemedicine

Studies about acupuncture and moxibustion and Massage.

美容鍼灸の文献調査

2013-11-25 | 西洋医学的鍼


1995年7月第1刷『実用美容針灸』安徽科学技術出版社
※2004年9月に北京、王府井書店にて購入したものを学院に寄付。

2002年7月第1刷『中医美容学』人民衛生出版社
※2004年9月に北京、王府井書店にて購入したものを学院に寄付。

2003年
Naoko,北川毅、東京中医学院
フェーシャル・アキュポイント・トリートメント
※北川毅先生の最初の東洋医学的美容の著作。



2004年7月第1刷『臨床中医美容学』中国医薬科技出版社
※2004年9月に北京、王府井書店にて購入したものを学院に寄付。

2004年8月13日イギリスの新聞『テレグラフ』

新しい顔のためのいくつかのツボA few pointers for a new face)」
 The rich, the vain and the famous (reportedly Madonna, Gwyneth Paltrow and Cher) are having weekly "acupuncture facelifts" to ward off their wrinkles.
マドンナ、グウィネス・パルトロウ、シェールが毎週、鍼によるフェイスリフトを受けている。
※発見できた、最初の欧米での美容鍼の報道。

2005年4月より学院で邵輝先生の指導により「美容鍼サークル」を開始。

2005年12月
第1回中医美容・美容鍼灸合宿研究会
『中医臨床』103号、2005年12月、Vol.26-No.4 140-141

※上記がプログラム。北川毅先生が、実際の概論を講義され、デモンストレーションを行っている。 

2006年4月
『医道の日本』4月号にて、『美容と鍼灸』特集
北川毅「シミ・くまについてのアプローチ

森和「美容鍼灸(中医美容)への科学的アプローチ
東郷俊宏、鈴木聡「美容鍼灸ー教育と可能性」 
前川眞理子「シワ・たるみと鍼灸治療
福辻鋭記「鍼灸美顔法」※馬肉灸。
繁原貴子、北原理奈「散鍼術によるリフトアップ、小顔」※モアレトポグラフィー

※『医道の日本』2006年6月号よりの北川毅氏の連載「鍼灸の新しい需要」は美容鍼灸に関する最重要の連載。

北川毅
鍼灸の新しい需要ーPart1需要の拡大とその背景
『医道の日本』2006年6月号95-99
※ストレス、IT化、美容鍼灸への可能性。鍼灸師大量生産時代。インナービューティー。97年開業。

北川毅
鍼灸の新しい需要ーPart2顔面鍼の実際と美容鍼灸の本質
『医道の日本』2006年7月号96-99

北川毅
鍼灸の新しい需要ーPart3スパブーム時代のレコンキスタ
『医道の日本』2006年10月号91-93

北川毅「美容領域で注目される中医学
『中医臨床』 27(2): 288-291, 2006.

鍼灸の新しい需要ーPart4 スパブーム時代のレコンキスタ(国土回復運動)(2)
『医道の日本』2006年11月号 111-113.
※ハイアットリージェンシー京都の事例 

 鍼灸の新しい需要ーPart5 スパブーム時代のレコンキスタ(国土回復運動)(3)
『医道の日本』2006年12月号 65(12): 111-113, 2006.
※ハイアットリージェンシー京都の事例 

医道の日本臨時増刊 No.11 特集:美容と鍼灸
2006年8月31日

鍼灸の新しい需要ーPart6 スパブーム時代のレコンキスタ(国土回復運動)(4)
『医道の日本』2007年1月号 237-239 2007
※ハイアットリージェンシー京都の事例 

鍼灸の新しい需要ーPart7 美容鍼灸はパンドラの箱か?
『医道の日本』2007年2月号 150-155 2007
※提言
1.倫理意識に基づいた美容鍼灸
2.安全性の確保とイメージダウンの防止
3.日本の消費者の需要に則した美容鍼灸の確立


非常に重要な提言。北川毅先生が美容鍼灸の第一人者といわれるのは、このような高い倫理意識や業界全体への提言など硬派な部分ゆえと考えられる。
以下は継続調査。


2007年8月
DVD『美容鍼灸の実践』医道の日本社

2008年5月12日
『鍼灸OSAKA』Vol.24.No.1.2008特集美容鍼灸 

2008年5月
北川毅『健康で美しくなる美容鍼灸』BABジャパン

2008年8月
北川毅 DVD『超入門 美容鍼灸BABジャパン
 

2010年3月16日
ショウビズスパイの記事『 サンドラ・ブロックは鍼で若さを保っているって!(Sandra Bullock Keeps Young With Acupuncture!)』

2010年5月29日
「ジェニファー・アニストンがシェリル・クロウに『鍼を受けてみたら!』って、アドバイスされたんだって(Jennifer Aniston ‘Has Acupuncture on The Advice of Sheryl Crow’)」

2010年8月2日『エクザミナー』
「ジェニファー・ロペスは、鍼を使って15ポンド(6kg)も減量した!
(Jennifer Lopez uses acupuncture for weight loss to shed 15 pounds)」

2011年9月26日
北川毅ほか「鍼灸師のための健康美容鍼灸 第一線で活躍する12人の医師・鍼灸師が解説」 BABジャパン


鍼は乳がん治療からの関節痛をやわらげることができる

2013-11-22 | 西洋医学的鍼

2013年11月21日『ハフィントンポスト』

「鍼は、乳がん治療からの関節痛をやわらげることができる
Acupuncture Could Ease Joint Pain From Breast Cancer Treatment)」

 ペンシルバニア大学の研究(A randomised trial of electro-acupuncture for arthralgia related to aromatase inhibitor use)。
 
アロマターゼ阻害薬は閉経後の乳がん患者の治療で使われる。乳がんにはエストロゲン受容体があるものがあり、それを阻害する働きを持つ。副作用として、更年期障害のほてり、多汗、関節のこわばりや関節痛などがある。
 アロマテーゼ阻害薬を飲んでいる患者さんの50パーセントは関節痛を経験する。この研究では、67人のアロマテーゼ阻害薬を飲んでいる患者さんが参加して、3グループに割り付けられた。
 最初のグループは電気鍼。次のグループは偽鍼(浅い針)、最後のグループは鍼治療を受けないグループ。
 8週間後、電気鍼を受けたグループは鍼治療を受けないグループと比較して、著しい関節痛の減少があった。しかし、偽鍼のグループでも痛みの軽減があった。
 2010年にニューヨークにあるコロンビア大学によって『ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー』に発表された論文でも同じような結果が報告されている(Randomized, Blinded, Sham-Controlled Trial of Acupuncture for the Management of Aromatase Inhibitor–Associated Joint Symptoms in Women With Early-Stage Breast Cancer)。
 
 鍼は、化学療法による末梢神経障害や、あるいは乳がん治療の副作用による発汗や寝汗、ほてりを改善することが、学会で報告されている。

がん化学療法副作用の末梢神経障害の鍼灸治療に関するメモ

2013-11-11 | 西洋医学的鍼

【2013年のシステマティック・レビュー】
 まず、臨床研究として、2013年7月の『エビデンス・ベースド・コンプリメンタリー・オルタナティブ・メディスン』に掲載された「がん化学療法由来の末梢性神経障害に対する鍼の実験と臨床のシステマティック・レビュー(A Systematic Review of Experimental and Clinical Acupuncture in Chemotherapy-Induced Peripheral Neuropathy)」は、この問題に関する総説論文となっている。

 結論としては、「1つのコントロールされたランダム化試験が鍼は、がん化学療法による末梢性神経障害に有効であるかもしれないと示している。全ての臨床試験に方法論的な問題がある」と指摘している。

 方法論的問題というのは、「鍼のツボの選択というのは、多くの学派からなる異なる鍼のアプローチがあり、それは、中医学、メディカル・アキュパンクチャー、日本式鍼、フランス式耳鍼、トリガーポイント鍼、ツボ指圧、エレクトロ・アキュパンクチャーなどである」と指摘している。これはわたしも鍼灸のシステマティック・レビューを読むたびに同じ不満を感じている。 
 月経困難症について韓国の研究者が出したシステマティック・レビューなどは、体鍼と耳鍼と頭皮鍼と高麗手指鍼をごちゃ混ぜにして評価していて驚愕した。しかし、このシステマティック・レビューでは、逆に、そこから非常に興味深い議論が出ている。 

 最初の化学療法副作用の末梢神経障害の鍼の臨床試験は、耳鍼だったことを書いている。ASPと呼ばれるフランスの貫通式の半永久耳鍼を真鍼として、日本の耳ツボで使われる植物のタネ王不留行をプラセボ偽鍼として比較試験の結果、貫通式のASP耳鍼は著しく症状を改善したが、植物のタネ刺激は全く改善しなかったことを記述している。

 体鍼のツボの分析も詳細にしている。特に奇穴の八邪八風が体鍼で頻回使われていることを注目している。このツボが選ばれた理由として、八邪八風が病変の同じデルマトームに所属しており、鍼による脊髄反射が背景にあるのかも知れない(The rationale behind the choice of points located nearby or in the same dermatome of the affected limb/region might lie in the activation of spinal response after acupuncture)」としている。

西洋医学的鍼の理論では、鍼は3つの層で働く。
(1)局所(2)脊髄(3)中枢神経である。

(1)局所はサブスタンスPやCGRPなどの血管拡張物質の放出である。これはフレア現象を起こし、局所の血流を改善し、組織治癒に働く。
(2)脊髄レベル;ゲートコントロールなどデルマトームのセグメンタル・エフェクト。
(3)中枢神経系:脳神経系におけるエンドルフィン、エンケファリン、セロトニン、ダイノルフィンなど。

 そして、電気鍼の2Hz通電が100Hz通電より効果的という動物実験からは、(3)中枢神経系のエンドルフィン、セロトニン、ノルアドレナリンによる鎮痛が深く関わっていることが推測できる。耳鍼も、局所や脊髄文節(デルマトーム)とは関係しないので、(3)中枢神経系と化学療法による末梢神経障害との関わりを示している(←病変は末梢神経なのに!!)

 もう一方で、臨床的によく使われる八邪や八風の取穴は(1)局所、(2)脊髄レベル(デルマトーム)、(3)中枢神経系のいずれもの層に働きかけていることがわかる。

【基礎研究】
  イタリア・ローマ、細胞生物学と神経生物学研究所のルイジ・マニが2011年にイタリア生物学雑誌に発表した「電気鍼と神経成長因子(NGF):臨床応用の可能性Electroacupucture and nerve growth factor: potential clinical applications)」が非常に印象的だった。2013年11月の「神経因性疼痛に対する鍼の効果の背後にある分子メカニズム(Molecular mechanisms underlying effects of acupuncture on neuropathic pain)」も非常に印象的だった。
  鍼は、神経成長因子の放出を促し、脊髄レベルではエフリンBS受容体のメッセンジャーRNAを増やす。これは、神経のシナプスの再生やシナプス結合の促進が行われている証拠である。特に、電気鍼が著しく、増加させたが、手技鍼も増加させたという結果が興味深い。

【日本発エビデンスの可能性】
 ここまで、英語の研究論文を調査していたが、まとめると、臨床的効果は確実にあり、動物実験では、2-10Hz電気鍼が最も効果的という方向性だと思う。
 日本では、昭和大学医学部が実験動物を使った基礎研究を発表し、臨床研究では、大阪大学大学院、東京大学、埼玉医科大学、筑波大学、国立がんセンターなどが発表をしている。東京大学の発表や福田文彦先生の発表は、陽陵泉(GB34)ー懸鍾(GB39)、陰陵泉(SP9)ー三陰交(SP6)の鍼通電+太衝(LR3)の置針。

 他の日本の研究では、今月の『医道の日本』の埼玉医科大学の山口智先生の論文では、切皮程度の置鍼。津田昌樹先生は、東方会式の接触鍼と温灸。三重大学の看護師さんのグループは温灸。帝京大学は、焦氏頭皮鍼+ノジェ式耳鍼と非常にユニークなものになっている。

 患者さんのことを第一に考えるなら、温灸、接触鍼、切皮程度の置針や局所を使わない頭皮鍼や耳鍼で臨床効果が出れば一番良いと思う。


【現時点でのわたしのまとめ】
 わたし自身は、アロディニアに対して、弁証論治により、温灸と接触鍼で効果を出しているので、ファーストチョイスとなる。2Hzパルス鍼が効果を出しているというのは、中医学の分析では、オ血だと考えている。接触鍼で通経し、温灸で温陽理気活血通絡する。
  西洋医学アタマで考えると、(1)局所レベル、(2)セグメンタルレベル、(3)中枢神経レベルで考えるべき。
 (3)中枢神経レベルに作用させるために、耳鍼とYNSAなどの頭皮鍼を導入する。
 (2)セグメンタルレベルに対して、責任高位のデルマトームあたりにある華陀夾脊穴や背部兪穴を使う。

 (3) 局所は、温灸中心で行うが、温灸で効果がなければ、得気して、陽陵泉(GB34)ー懸鍾(GB39)、陰陵泉(SP9)ー三陰交(SP6)の2Hzパルス鍼や八風・八邪の置鍼は使うと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

※「がん患者に対する鍼治療(3)化学療法による末梢神経障害に対する鍼治療の実際

小内愛(こうちあい)、山口智(やまぐちさとる)
埼玉医科大学東洋医学センター
『医道の日本』Vol.82 No.11 2013 104-111

※「がんの化学療法の副作用による手のしびれの一例
津田昌樹
『医道の日本』 72(5): 141-143, 2013.

※「パクリタキセルによる末梢神経障害に対する温灸の効果に関する検討
『三重看護学誌』14(1), 67-79, 2012-03-15 

※「多発性骨髄腫の化学療法による末梢神経障害に対する頭皮鍼治療及び耳介療法の効果
西山比呂史, 黒木佳奈子, 南部隆, 福田悟, 森田茂穂, 高橋秀則
『慢性疼痛』 29(1): 139-143, 2010.


がん化学療法による末梢神経障害

2013-11-07 | 西洋医学的鍼

http://gansupport.jp/article/treatment/alternative/3871.html

2008年
がん化学療法による末梢神経障害に対する鍼通電療法の効果
福田文彦et al,  『全日本鍼灸学会雑誌』 Vol. 58(2008) No.3 531-531
※下肢の経穴5カ所、左右10カ所に鍼通電療法。

2009年
がん化学療法による末梢神経障害に対する鍼通電療法の効果(第2報)—パクリタキセルによる末梢神経障害に対して」 
福田文彦et al,  『全日本鍼灸学会雑誌』 Vol. 59(2009) No.3 413-413
※下肢の経穴5カ所、左右10カ所に鍼通電療法。

2010年
がん化学療法による末梢神経障害に対する鍼通電療法の効果(第3報)—白金製剤による末梢神経障害に対する1症例—」 
久保春子、福田文彦et al,
  『全日本鍼灸学会雑誌』 Vol. 60(2010) No.3 572-572
 ※陽陵泉(GB34)ー懸鍾(GB39)、陰陵泉(SP9)ー三陰交(SP6)に鍼通電、太衝(LR3)に置針。 

 「がん化学療法による末梢神経障害に対する鍼通電療法の効果(第4報)臨床試験終了後のアンケート調査を含めた検討」 
久保春子、福田文彦et al,
  『全日本鍼灸学会雑誌』 Vol. 60(2010) No.3 573-573

パクリタキセルに伴う末梢神経障害に対する鍼刺激効果の検討
久保春子、福田文彦et al,
  『全日本鍼灸学会雑誌』 Vol. 60(2010) No.3 573-573
※末梢血流増加+内因性鎮痛機構。

多発性骨髄腫の化学療法による末梢神経障害に対する頭皮鍼治療及び耳介療法の効果
西山比呂史, 黒木佳奈子, 南部隆, 福田悟, 森田茂穂, 高橋秀則
『慢性疼痛』 29(1): 139-143, 2010.

2011年
抗癌剤の副作用(末梢神経障害)に対する鍼刺激の影響
昭和大学医学部
 『全日本鍼灸学会雑誌』 Vol. 61(2011) No.3 261-261
※ラット。足三里30分1Hz。

2012年
Paclitaxel誘発性の末梢神経障害に対する鍼治療の有効性
福田文彦et al,
 『全日本鍼灸学会雑誌』 Vol. 62(2012) No. S1 233-233
※陽陵泉(GB34)ー懸鍾(GB39)、陰陵泉(SP9)ー三陰交(SP6)に鍼通電、太衝(LR3)に置針。 

パクリタキセルによる末梢神経障害への温灸適応に関する研究-6名の事例分析から-
 梅岡京子、辻川真弓、大西和子
『三重看護学誌』 14. 55-66 (2012), 

パクリタキセルによる末梢神経障害に対する温灸の効果に関する検討
『三重看護学誌』14(1), 67-79, 2012-03-15 

2013年

がん化学療法による末梢神経障害に対する鍼治療 プレガバリンの併用が有効であった一症例」東京大学、小糸康治et al,粕谷大智
 『全日本鍼灸学会雑誌』 Vol. 63(2013) No. S1 123-123
※2Hz15分、陽陵泉(GB34)ー懸鍾(GB39)、陰陵泉(SP9)ー三陰交(SP6)、小海(SI8)ー合谷(LI4)。

Oxaliplatin誘発性の末梢神経障害に対する鍼治療
九州看護福祉大学、久保春子、
明治鍼灸大学、福田文彦、伊藤和憲
  『全日本鍼灸学会雑誌』 Vol. 63(2013) No. S1 123-123
※陽陵泉(GB34)、懸鍾(GB39)、陰陵泉(SP9)、三陰交(SP6)に鍼通電療法。太衝(LR3)

がんの化学療法の副作用による手のしびれの一例
津田昌樹
『医道の日本』 72(5): 141-143, 2013.
※接触鍼と温灸。

がん患者に対する鍼治療(3)化学療法による末梢神経障害に対する鍼治療の実際
小内愛(こうちあい)、山口智(やまぐちさとる)
埼玉医科大学東洋医学センター
『医道の日本』Vol.82 No.11 2013 104-111
※置針術。


がん化学療法の神経障害と鍼灸に関するメモ

2013-11-01 | 西洋医学的鍼

A systematic review of experimental and clinical acupuncture in chemotherapy-induced peripheral neuropathy.
Franconi G, Manni L, Schröder S, Marchetti P, Robinson N.
Evid Based Complement Alternat Med. 2013;2 Epub 2013 Jul 24.
イタリアのフランコニらのシステマティック・レビュー。

 「がん患者の化学療法によって起こったニューロパチー:電気鍼の効果についてのフォーアーム・ランダマイズド・トライアル」
Chemotherapy-induced peripheral neuropathy in cancer patients: a four-arm randomized trial on the effectiveness of electroacupuncture.
Rostock M, Jaroslawski K, Guethlin C, Ludtke R, Schröder S, Bartsch HH.
Evid Based Complement Alternat Med. 2013. Epub 2013 Aug 28.

Acupuncture for the treatment of chronic painful peripheral diabetic neuropathy: a long-term study. 
Abuaisha BB, Costanzi JB, Boulton AJM. Diabetes Research and Clinical Practice. 1998;39(2):115–121
※「これらのデータは鍼が、痛みを伴う糖尿病性神経障害の長期の処置のための安全かつ有効な治療であることを示唆します、しかし、行動のそのメカニズムは不明なままです(These data suggest that acupuncture is a safe and effective therapy for the long-term management of painful diabetic neuropathy, although its mechanism of action remains speculative.)」。

Two styles of acupuncture for treating painful diabetic neuropathy—a pilot randomised control trial.
Ahn AC, Bennani T, Freeman R, Hamdy O, Kaptchuk TJ. 
Acupuncture in Medicine. 2007;25(1-2):11–17.
「日本式鍼と中医学鍼を比較した試験。日本式鍼と中医学鍼は両方とも糖尿病の神経障害の痛みを低下させた。中医学鍼は、量的感覚テストにおいて日本式があいまいな効果なのに対して、より神経感覚を改善させた(The TCM style improved nerve sensation according to quantitative sensory testing while the Japanese style had a more equivocal effect.)」 

 


ハーバード大学と韓国のfMRI研究

2013-09-17 | 西洋医学的鍼

http://www.arirang.co.kr/News/News_View.asp?nseq=140522&category=2


 アメリカのNIH(国立衛生研究所)は、1,100万ドル(約11億円)の基金を2つのアメリカと韓国の医学研究所(アメリカ、ハーバード大学と韓国韓医学院)に5年に渡って提供する。fMRI研究は、脳活動を計測・分析する機器として用いられる(The U.S.-based National Institutes of Health provided 11-million U.S. dollars in funds to support the five-year long project, jointly carried out by the two Korean and American medical institutes.The fMRI -- or functional magnetic resonance imaging -- will be the main apparatus used to measure and analyze brain activity.)

 http://imnews.imbc.com/replay/nwtoday/article/3176094_5782.html

韓国MBCニュース
 ヴィタリー・ナパドウさんが出ている動画!9月の講義で紹介した「得気鍼の脳」も出てきます・・・。 


Massachusetts研究

2013-09-04 | 西洋医学的鍼

 

Effects of electroacupuncture versus manual acupuncture on the human brain as measured by fMRI. (PDF)
Napadow V, Makris N, Liu J, Kettner NW, Kwong KK, Hui KK.
Hum Brain Mapp. 2005 Mar;24(3):193-205.

The integrated response of the human cerebro-cerebellar and limbic systems to acupuncture stimulation at ST 36 as evidenced by fMRI.
Hui KK, Liu J, Marina O, Napadow V, Haselgrove C, Kwong KK, Kennedy DN, Makris N.
Neuroimage. 2005 Sep;27(3):479-96.
http://www3.mdanderson.org/streams/FullVideoPlayer.cfm?xml=integrativeMed%2Fconfig%2FAcupunctureAndBrain-954_cfg

Characterization of the "deqi" response in acupuncture
.
Hui KK, Nixon EE, Vangel MG, Liu J, Marina O, Napadow V, Hodge SM, Rosen BR, Makris N, Kennedy DN.
BMC Complement Altern Med. 2007 Oct 31;7:33.

Acupuncture modulates resting state connectivity in default and sensorimotor brain networks.(PDF)
Dhond RP, Yeh C, Park K, Kettner N, Napadow V.
 Pain. 2008 Jun;136(3):407-18. 

Acupuncture mobilizes the brain's default mode and its anti-correlated network in healthy subjects. (PDF)
Hui KK, Marina O, Claunch JD, Nixon EE, Fang J, Liu J, Li M, Napadow V, Vangel M, Makris N, Chan ST, Kwong KK, Rosen BR.
Brain Res. 2009 Sep 1;1287:84-103. 

Monitoring acupuncture effects on human brain by FMRI. (PDF)
Hui KK, Napadow V, Liu J, Li M, Marina O, Nixon EE, Claunch JD, LaCount L, Sporko T, Kwong KK.
 J Vis Exp. 2010 Apr 8;(38).

Acupuncture, the limbic system, and the anticorrelated networks of the brain. (PDF)
Hui KK, Marina O, Liu J, Rosen BR, Kwong KK.
Auton Neurosci. 2010 Oct 28;157(1-2):81-90.


代替医療解剖

2013-08-30 | 西洋医学的鍼

アマゾンから、サイモン・シン、エツァート・エルンスト『代替医療解剖』新潮文庫が届く。これは、『代替医療のトリック』を改題して文庫化したもの。もう一度、読み込んでおくために購入した。


ハリ麻酔

2013-08-27 | 西洋医学的鍼

「中国医学の現状」 
岡本 途也
『昭和医学会雑誌』 Vol. 33(1973 昭和48年) No. 3 P339-341
ハリ麻酔。ろうのハリ治療(軍の兵士)

「ハリ麻酔」
調所 廣之, 木村 通彦, 岡本 途也
『昭和医学会雑誌』Vol. 34 (1974 昭和49年) No. 4 329-336
※昭和47年5月日本医師鍼灸師訪中友好代表団。中国におけるハリ麻酔。日本におけるハリ麻酔。大阪大学麻酔科。日産厚生会玉川病院、代田文彦。

「 針刺激, 仰臥位, 耳介の強圧及びモルヒネに共通に反応する無麻酔・無拘束家兎の中脳中心部ニューロン活動」
鎌田 康夫, 武重 千冬
『昭和医学会雑誌』 Vol. 38(1978 昭和53年) No. 3 305-314
※武重千冬先生の初期の論文の一つ(前年もある)。

 

 


acupuncture analgegia研究

2013-08-27 | 西洋医学的鍼

「経穴および非経穴刺激による鎮痛発現に関与する視床下部弓状核の役割と下垂体との関係」
土屋 真弓, 武重 千冬
『昭和医学会雑誌』Vol. 49 (1989) No. 4 338-350

「経穴および非経穴刺激鎮痛発現にあずかる視床下部弓状核ドーパミンシナプス伝達に対するβ-エンドルフィン, ACTHのシナプス前性作用」
土屋 真弓, 武重 千冬
『昭和医学会雑誌』Vol. 50 (1990) No. 2 115-122

上記の研究を読んで、脳下垂体が鍼鎮痛に果たす役割、および視床下部との関係が、やっと理解できてきた。

「経穴から下垂体に至る神経径路の最終部は視床下部弓状核中央部(M-HARN:medial hypothalamic arcuate nucleus)であり、弓状核中央部(M-HARN)と弓状核後部((P-HARN:posterior hypothalamic arcuate nucleus)との間には、ドーパミンを伝達物質とするシナプス伝達があり、この伝達は下垂体機構に由来するβーエンドルフィンの存在下で可能となっている」